第6話

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2020/10/22 08:20
しのぶside

あなたちゃんが眠りについてからもう二日が経とうとしていた。

よほど疲れていたのだろうか。

炭治郎と言う少年と禰豆子と言う鬼の少女はあなたちゃんのベットの隣にずっといた。

寝る間を惜しむくらいずっと。

なんだかんだ言ってあなたちゃんが心配なのか冨岡さんまで
ずっと蝶屋敷に泊まっていた。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
少し、席を外させて頂きますね

あなたちゃんのベットの縁に私と炭治郎くんと禰豆子ちゃんで居たのだが、
少し用事が出来たので席を離れた。

冨岡さんは別の部屋で何かしているようだが、
教えてくれないのはいつもどうり。

衝撃を受けたのはその後のことだった。










































































竈門炭治郎
竈門炭治郎
だっ、大丈夫ですか、?


炭治郎くん達が待つ部屋に入ろうとした時、中から声が聞こえた。

あなた

あなたは?怪我してない?大丈夫?


聞いたことも無い優しい声が聞こえる。

ドアの隙間から覗くと、話しているのはあなたちゃんの様。

驚いた。

まともに話しているところを見たことがない上に
あんなに優しい顔で笑っているなんて想像がつかなかった。

森の中で炭治郎くんに話しかけられたとき答えなかったのは
私たちが居たからかもしれないと思った。
竈門禰豆子
竈門禰豆子
うぅーっ、
あなた

ん、?


炭治郎くんと禰豆子ちゃんを抱きしめたあなたちゃんは

今まで見てきた誰よりも綺麗だと思った。

穏やかな表情を浮かべているあなたちゃんから、
普段の無口さは全く感じられない。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
ぢょっ!悪化しますよ、?
あなた

大丈夫、大丈夫!笑 こんなの慣れてるから!


ひと通り抱きしめ終わったあなたちゃんは
自分の傷を心配させないためなのかヘラヘラと笑った。


何が大丈夫なんですか。

あんな酷い傷いっぱい背負っているのに。


古傷だって沢山あった癖に。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたさーん、治療始めますよー!
私がその場に入っていくと顔が引き締まった。

年下には優しいスタンスか、?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
胡蝶さんっ、あなたさん起きましたよ!
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
そうですね、さぁ、治療始めますよー!

ちゃっかりあなたさん呼びしてる炭治郎くんは
あなたちゃんが 柱 だってこと気がついてるのだろうか。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ねぇ、炭治郎くん。笑  あなたさんって言ってるけど、
私と同じ柱の人だからね?笑


炭治郎くんも禰豆子ちゃんもこっちを見てポカーンとする。

口を開けて。
あなた

......

相変わらずあなたちゃんは何も言わない。

肯定も否定もない。



























































竈門炭治郎
竈門炭治郎
って、ェェェェェェ!?
竈門禰豆子
竈門禰豆子
ゥゥゥゥゥゥゥ!?


やっぱりこの子達気付いてなかったんだ。笑

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