しのぶside
朝、あなたちゃんに会うために屋敷内をうろちょろする。
この柱専用の館は使い勝手が良くて、あなたちゃんも気に入っているのか
自分の家に帰らずにここにいることが多い。
私はそれを何度か見かけて、ここなら仲良くなれるチャンスがあるかも、!
と数日間ここにいる。
しかし、そんな上手く行く訳もなく挨拶しても無視される日々が続いている。
目すら合わない。
そんなことをしていると蜜璃ちゃんに出会った。
私がそう相談すると蜜璃ちゃんは大丈夫ですよ、と励ましてくれた。
そうだ。諦めてどうする。
あんなに可愛いあなたちゃんと仲良くなるまで絶対に諦めないっ!!
それから私の戦いの日々が始まった。
まずは懲りずに毎日挨拶をしてみようと思う。
その中で気付いた事だが、あなたちゃんはたまに甘い匂いがする。
意外と甘党なのかも、?とか色々考えてみるけど話しかける勇気はない。
もしかしたら柔軟剤的な物が甘いだけかもしれないし、。
でもそんなある日。
あなたちゃんに挨拶し始めてからだいぶ経った。
小さい声で、ぼそっとあなたちゃんが呟いたのだ。
私はあまりの嬉しさにあなたちゃんの前へ飛び出して、
と聞いてみた。
するとあなたちゃんは
と今にも消えそうな、微かな声で言った。
か、可愛い。
可愛すぎる、。
いいことに今日は柱合会議だった。
もっと仲良くなれるチャンスだと思った、。
ここしか、無い。!!
そう言ってあなたさんはまた飛ぶように逃げていった。
まぁ、いっか。
あのツンデレ具合が可愛いすぎる、!
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閲覧数2000越え、ハート100越えありがとうございますっ🤭
これからもこの無柱チャンをよろしくお願いしますっ!!
作者でしたっ🙌
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!