第5話

12,448
2020/11/22 14:55
しのぶside

竈門炭治郎
竈門炭治郎
こ、の人は俺達を庇っt..

その少年が言いかけた時、咄嗟に止めたのは冨岡さんだった。
冨岡義勇
冨岡義勇
辞めておけ。そんな事を言われるためにやった訳では無いだろう。


珍しく、冨岡さんがめちゃめちゃ喋った。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
でもっ、
引き下がろうとしない少年を見つめる冨岡さんの目は冷たかった。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
とりあえず、皆連れていきましょう。冨岡さんも来て下さい。
冨岡義勇
冨岡義勇
嫌だ。

まさかここでこんな3歳児みたいなことを言われるとは思ってなかった。

しかも冨岡さんから。、
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
え、いやいや。来て下さいって言ってるんです。
冨岡義勇
冨岡義勇
何故俺まで行かなければならない?


なんだコイツ。頑固ジジイだ。

流石ぼっち柱、。


結局、冨岡さんとあなたちゃんを引きずり回して蝶屋敷まで連れてきた。


怪我の多い少年は直ぐに治療へ。

鬼の少女も同様に処置した。























しかしなんと言っても気になるのが

何故あなたちゃんまで蝶屋敷に来なければならなかったのか。という事。


あの少年が言いかけていた言葉を最後まで聞く必要があった。

でなければどんな治療を行って良いか分からない。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
冨岡さん。
冨岡義勇
冨岡義勇
なんだ。
無理やり連れてこられてちょっと不機嫌な冨岡さんが答える。

あなたちゃんは疲れていたのかベットで眠っていた。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
何故あなたちゃんまで蝶屋敷に連れてこさせたのですか?
冨岡義勇
冨岡義勇
、。俺は知らない。炭治郎に聞いてくれ。


お前が知らないわけないだろ、!?

イラッとしたのも束の間。

簡単な治療を済ませた炭治郎と言う少年が帰ってきたのだ。



竈門炭治郎
竈門炭治郎
あ、。

あなたちゃんを見やるなり声を出して反応した少年。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
ねぇ、坊や。 何故あなたちゃんを連れてこさせたの?

ここは単刀直入に聞くしかない。

それ以外に知る術は持ってないから。




少年は冨岡さんの方を見て、頷き、話し出した。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
この人からは絶望の匂いがするんです。
何もかも諦めたみたいな真っ黒な匂い。


なるほど。この少年は鼻が利くのか。

しかし、あなたちゃんが絶望しているようには見えない。

確かにあまり話さない子ではあるけど。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
、?
竈門炭治郎
竈門炭治郎
それに、この人死にかけの俺達を庇って、。鬼に、


そこまで言ってハッとした。


あなたちゃんを起こさないようにして背中を見る。
胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
まぁ、、


酷い傷だった。

今回の傷も含めて。沢山の。
竈門炭治郎
竈門炭治郎
俺が刀を折ったばっかりに、。

悔しそうに床を見つめる少年からはあなたちゃんに対する尊敬と自責の念が感じ取れた。
冨岡義勇
冨岡義勇
何も自分を責めるな。こいつがやった事だ。










早く治療をしてあげよう。


そしてちゃんと話を聞こう。

それ以前にどうやって仲良くなろう、?


無の呼吸を使って鬼を倒すあなたちゃんは美しかった。

久々に胸が高まった。

















































この子と、仲良くなりたいと強く思った。

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