第37話

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2020/11/09 14:17
あなたside



瞼が重、い。









まるで何か乗ってるみたいに。



薄らと目を開けるとそこは見慣れた屋敷の天井だった。



蝶屋敷だ。









そうだ、私、!!




慌てて体を起こそうとするけど全身痛くて動くことすらままならない。

顔の角度ですら、変えるのがしんどい。























冨岡義勇
冨岡義勇
あなた、?



なんとか出来ないものかとクネクネしていると、声を掛けられた。









顔の角度を変えられないから姿が見えないけど声が、冨岡さん。










あなた

とみ、おかさ、




1人になるのが無性に不安で。

冨岡義勇
冨岡義勇
胡蝶を呼んでくる。

そう言って部屋を出ようとした冨岡さんの着物を必死で引っ張った。

身体が痛い、

















思っていた方向と反対に引っ張られた冨岡さんは驚いたように私を見る。



































この時、私は冨岡さんの目の下にあるものに気付き、声が出なかった。

















































酷い、隈だ、。



























冨岡さん、私が目覚めるまでここに居てくれた、とか、?
















あなた

私、どのくらいここで、


































“1週間”



























私は1週間もここでのうのうと寝てたって事、?









皆が鬼狩りに行ってる間に?
















なんて、情けない。





















あなた

ごめんなさい、直ぐに任務に、!!





















身体が悲鳴をあげている。









限界だと泣き叫んでいる。




























冨岡義勇
冨岡義勇
無理するな。  まともに動けないのに何が出来る。











冨岡さんの口調はいつも冷たい。










だけど、優しい____

























































あなた

ごめん、なさい、。冨岡さん、

冨岡義勇
冨岡義勇
謝らなくて良い。
























物音に気付いたしのぶがドタドタと近付いてくる。





























その直前_____
あなた

冨岡さん、お話したいことがあるんです。



















鬼舞辻無惨、の事。





















誰かに話しておかないと、。




















東京 浅草。










あそこが住処なのか私には分からないけど、

人間を騙す 最低野郎 だってことはこの目に焼き付けてきた。










































弱い私が居なくなってしまう前に、













































つよい、誰かに____

























































































































胡蝶しのぶ
胡蝶しのぶ
あなたッ!!














































あぁ、死ねない。死なない。
















まだ、守らないといけないものが沢山あるから。











































無惨を斬るまでは、死なない________

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