第10話

10,313
2020/11/04 14:29
不死川side
あなた

はァァァ!?また!?

任務から帰ってきて、柱専用の家的なところに帰ってきた。が、。

庭からありえないくらいの声量で叫んでいる奴がいる。

おそらく、自分以外の柱が任務に行っていると思っているのだろう。




声の主は近付く前から分かっていた。
不死川実弥
不死川実弥
新柱ァ。

壁から少し顔を出して様子を見守る。
あなた

なんでまた南!?

鎹鴉(和)
鎹鴉(和)
仕方ナイダロウ!鬼ガ出タンダ!
あなた

じゃあずっとそこにおれば良かったやん!また行くのしんどいんよ!?


何やら鎹鴉と揉めているよう。

あなた

つい先日南から帰ってきた私をまた南に向かわせるの、!?


なるほど。笑



とゆーか、話しすぎじゃねぇか、?

柱合会議の時はビビるくらい話さねぇ癖によォ。
鎹鴉(和)
鎹鴉(和)
向カエ!南!南!
あなた

うっせぇ鴉! ならみたらし団子くれ!

不死川実弥
不死川実弥
みたらし団子、?


なんだコイツ。

思ったより甘党なのか、?

普段からは全く想像が出来なくて思わず笑ってしまう。
あなた

だって冨岡さんだったら鮭大根でしょ?不死川さんだったらおはぎじゃん?
なんで私には何もくれんの、?



貰ってねーよ。おはぎ。

ってかそんな情報どこから取り入れたんだこいつ。
不死川実弥
不死川実弥
おい、新柱ァ。

このまま隠れていて誰かが来たら完全に不審者になってしまう。

みたらし団子が好きって分かったとこでちょっとした賭けに出てみた。


物陰から出てきた俺を見るなり新柱はキリッと表情を変え、
さっきまでみたらし団子とか、叫んでた姿はどこかへ消え飛んでいた。
不死川実弥
不死川実弥
みたらし団子、ねぇ、。

俺がニヤニヤしながらそう言うと新柱は焦ったような顔をしたが、
一瞬で元の顔に戻した。
あなた

みたらし団子が、何だ。


この時、俺に向けて初めて喋ったかもしれない。
不死川実弥
不死川実弥
好きなんだなァ。 意外と可愛いとこあんじゃねぇかァ。

そう言って頭を撫でてやると直ぐに頭の位置を変えた。
あなた

別に、好きじゃない、。

ここまで来てしらばっくれようとする新柱に
話を聞いていたことを伝えると今度こそ顔を崩した。
不死川実弥
不死川実弥
今度一緒に甘味処行ってやるよォ。

俺がそう言うと一瞬嬉しそうに笑ったがまた表情を引き締めた。

コロコロ表情が変わっておもしれぇやつ。
あなた

別に行ってやってもいい。、


俺から顔を背けて言う新柱は少し恥ずかしそうだった。
不死川実弥
不死川実弥
みたらし団子が好きとか幼稚だなァ。

何となくからかってみると新柱は怒ったように
あなた

おはぎ柱は黙れ。


と、睨みつけてきた。

身長も俺よりちっちぇし、年下のくせに謎の威圧感がある。
































































あなた

ちょ、何する!降ろせ!


このままだと新柱のペースに飲み込まれそうで、
体をヒョイッと持ち上げてやると、食べてるのかって位軽くて心配になった。

この俺でも。
不死川実弥
不死川実弥
黙って従え新柱ァ。
あなた

誰が新柱だ!お前は名前で呼べないのか!


上から怒られてんのがムカつくが、
このアングルなかなか面白い。



















































不死川実弥
不死川実弥
はいはい、無柱のあなたさん、?

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