不死川side
任務から帰ってきて、柱専用の家的なところに帰ってきた。が、。
庭からありえないくらいの声量で叫んでいる奴がいる。
おそらく、自分以外の柱が任務に行っていると思っているのだろう。
声の主は近付く前から分かっていた。
壁から少し顔を出して様子を見守る。
何やら鎹鴉と揉めているよう。
なるほど。笑
とゆーか、話しすぎじゃねぇか、?
柱合会議の時はビビるくらい話さねぇ癖によォ。
なんだコイツ。
思ったより甘党なのか、?
普段からは全く想像が出来なくて思わず笑ってしまう。
貰ってねーよ。おはぎ。
ってかそんな情報どこから取り入れたんだこいつ。
このまま隠れていて誰かが来たら完全に不審者になってしまう。
みたらし団子が好きって分かったとこでちょっとした賭けに出てみた。
物陰から出てきた俺を見るなり新柱はキリッと表情を変え、
さっきまでみたらし団子とか、叫んでた姿はどこかへ消え飛んでいた。
俺がニヤニヤしながらそう言うと新柱は焦ったような顔をしたが、
一瞬で元の顔に戻した。
この時、俺に向けて初めて喋ったかもしれない。
そう言って頭を撫でてやると直ぐに頭の位置を変えた。
ここまで来てしらばっくれようとする新柱に
話を聞いていたことを伝えると今度こそ顔を崩した。
俺がそう言うと一瞬嬉しそうに笑ったがまた表情を引き締めた。
コロコロ表情が変わっておもしれぇやつ。
俺から顔を背けて言う新柱は少し恥ずかしそうだった。
何となくからかってみると新柱は怒ったように
と、睨みつけてきた。
身長も俺よりちっちぇし、年下のくせに謎の威圧感がある。
このままだと新柱のペースに飲み込まれそうで、
体をヒョイッと持ち上げてやると、食べてるのかって位軽くて心配になった。
この俺でも。
上から怒られてんのがムカつくが、
このアングルなかなか面白い。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。