あなたside

自分の屋敷で次の任務への準備を整える。

実は次の任務、また遊郭なのだ。

前みたいに上弦の鬼がいる訳ではなさそうだけど、隊士が数十人送られて、
同じように数十人消息を断っているのだ。



って事なんで、まぁ潜入捜査でもしてみるかぁ、的な？

相変わらず私の鴉はｷｬﾝｷｬﾝ鳴き叫ぶ。

化粧をして、屋敷を出る。


やっぱり化粧をしてたらテンションって上がるもの。

女子だもの。ネ。

歌を口ずさみながら飛んでしまいそうな勢いで遊郭に向かう。

後ろから声をかけられて振り向くと炭治郎と善逸と伊之助。

手を挙げて  ｵｫ!!  と言おうとすると耳が潰れる位の叫びが聞こえてくる。

そこから、まるで当たり前のことみたいに色んな人が現れてくる。

まずは軽めの実弥。

服、似合ってる、とか照れて言うもんだからこっちまで恥ずいわ。

続きまして 祭り神の宇髄天元。

柱になってからだいぶ経って、皆のことを呼び捨てに呼べるようになった、、、


人も居る。

霞柱  時透無一郎くん。

お父さんこと悲鳴嶼行冥さんはいない様子。


まだまともで堅気な人達なのになぁ。

まぁ皆が堅気じゃないって言ってる訳じゃないけど。

今どきのあざとい男は。

首をこてんと傾けて聞いてくる仕草は完全にやり手。えぇ。間違いない。

私がそう言うと1番に反応したのはしのぶ。

いや司令なんだわ。御館様に言って??

手をヒラヒラ振って遊郭への道のりを歩こうと、、、した。

？｢おい、待てよ。｣

？｢待て。｣

両方の腕を引っ張られる。