2人は、フードコートの席に座り、一息つく。
買った飲み物を飲みながら、他愛もない会話を楽しむ
スマホのギャラリーにあった光の写真を裕翔に見せる
裕翔は、光の写真を見ていたが通知が来たらしくスマホを
百瀬に返してくる
百瀬からのLINEを今見たらしく、光はだいぶ困ってる
みたいだ
……いきなり居なくなるなんてひどいよ〜!
それに……なんか榊くんがいるんだけど……
ももちゃん、早く帰ってきて!!
ひとまず光に、今何しているか聞いた
……今はねとりあえず2人で歩ってるよ
そろそろ疲れたし、フードコートで休むかって話になってる
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一方、光と榊は、百瀬たちと違ってほとんど言葉を 発していない。
榊はまともに緊張し、光は人嫌いが発動。
ただただ、歩いているだけだ
未だに光は、百瀬と迷子になった、と思っているようだ
フードコートに、つきお互い飲み物やら食べ物を買い席に着く
レモンティーを両手で持ちながら、柔らかい笑みを浮かべる
少し離れた席から、光たちの様子を見る百瀬たち
……榊は、ホントに光の事が好きなんだね
ちょっとしたことに反応して、顔赤くして……。
光もそう。
『彼』のことになると、周りは見えなくて顔は真っ赤にして
……すごく、うれしそうで。
そんな2人を見ていると……なんだか羨ましくなる。
恋なんて……どれくらいしてないだろうか?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!