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第10話

CHAPTER10
光と百瀬は赤くなり始めた空の下を歩く。
百瀬はさりげなく、光の腰に手を当て、挫いた方の足を
庇ってくれるかのように接してくれる。
百瀬
それで、さっき隣にいた子は?
パッと見サッカー部のマネージャよね
うん、なんか……助けて貰っちゃって
そしたら仲良くなりたいって……。
百瀬
へぇ、人嫌いな光をよく押し切ったよ。
あの子見た目に寄らず結構根性あるのね
気づいてないだけかもよー?
百瀬
あははっ、そうかもしれないね!
ー私もあの子と話してみたいな
亜希ちゃんはとってもフレンドリーだ。
絶対ももちゃんの事も気に入ってくれる。
百瀬
あ、光の家ついたよ!
……足、早く良くなるといいね
うん、ありがと、ももちゃん!
気をつけてね!
百瀬は手を振って、歩いていった。
光は、家に帰るなり早々に自分の部屋に入る。
制服を脱ぎ、部屋着に着替える。
そして、パソコンを立ち上げる
はぁ……カッコイイ……。
自分で撮影した彼の写真を見つめる。
パソコンだって、自分の部屋でゆっくり彼を見たいから
頑張ってお小遣いを貯めて買った。
最近……写真、撮れてないなぁ……。
忙しいのかな?
それとも私が見つけられてないだけ?
明日……お昼休みにグラウンドで
サッカーしてないかなぁ……。
カチッ、と無意識にクリックし次の写真を映す。 
映し出されたのは、今回展示する予定の『写真』だ。
……奇跡と……偶然の1枚……
メインの可愛い1輪の花、バックに夕暮れ時の空。

そして……たまたま映りこんだ、下校中の“彼”の横顔
メインが花のため、ピントはズレているがそれでも
惹かれてしまう、小さな微笑みに。
……恋せずにはいられなかった。
ナンバーワン……!!
やっぱりこれは何度見ても飽きない!
……はぁぁぁっ……幸せ……。
……名前なんて言うんだろ……。
本当は……君のこと知りたいのに……。
手がかりが無いよ。
写真で、遠くじゃなくて……近くで。
お話したい、そっと……触れてみたいな、なんて。
これじゃあ、私ただの変態ストーカー
じゃんっ……!!
私には距離の縮め方が分からない。
気持ちを素直に伝えられない。

後のことが怖くて、たまらないから。

だからーこうやって写真をとって自分の心を無理やり
満足させようとする。
でも、自分でもわかっている。
今私がやっていることは『盗撮』なんだよね?
どうやって……人との距離って……
縮めるんだろ……。
ももちゃんは……怖くないのかな……?
自分が、嫌われちゃうこと…とか。
はぁ……と溜息をつき、パソコンの電源を切る。
それ以前に、私は彼のこと
何も知らない……。
距離の縮めようがないよね……
出来ることから少しずつ、こなしていこう。
焦ったら……ダメだ。