第43話

タイプ
1,121
2021/07/16 05:31





次の日、待ち合わせ場所に着くと



いつもと少し雰囲気の違う光太郎の姿があった



いつもは重力に思いっきり逆らうようにセットされている髪が



今日はぺたんと落ち着いていて



普段の彼とは程遠い、大人っぽい姿で壁にもたれかかっていた












しかし、私に気づいて手をブンブン振ってくるあたり



やっぱり光太郎だなと思う








(なまえ)
あなた
ごめんね…!待った……?
木兎光太郎
木兎光太郎
おう!!俺も今来たとこだぞ!







近くの時計台の針は15時ちょうどを指している



本当はもっと早く来ようと思っていたのに



光太郎に会うと思うと髪型が決まらずに



結局こんな時間になってしまった






木兎光太郎
木兎光太郎
てかよ……なんか今日…
(なまえ)
あなた
木兎光太郎
木兎光太郎
めっちゃ可愛いな…/////!




照れているのか顔を真っ赤にして



「ちょっと今は見んな…/////!!」と、顔を隠している手とは反対の手を使って私を牽制してきた










気合を入れて浮いていないかと心配だったけど



この一言で気合入れて良かったなと思った


















光太郎は髪を下ろしていると別人みたいで



意外と周りに気づかれることはなく



無事目的地に着くことが出来た









木兎光太郎
木兎光太郎
今日は貸切だし、思いっきり遊ぼうぜ!!
(なまえ)
あなた
うん!



















すると突然手をぎゅっと握ってきて












木兎光太郎
木兎光太郎
ほら、行くぞー!!!















2人しかいないんだからゆっくりでも全部回れるのに



テンションがアガってはしゃぐ光太郎は



見ていて自分も楽しくなってくる



なんかそういう魔法持ってそう















2人とも絶叫系は大好きだったので



ひたすらジェットコースター乗り回して



それ以外のアトラクションもほぼ一通り乗り終えた












あまりにハードな動きだったので



お化け屋敷と観覧車を残して一旦休憩にした












(なまえ)
あなた
光太郎ってお化けとか信じるタイプ?
木兎光太郎
木兎光太郎
んー。作り物ってわかってるお化け屋敷は怖くねぇかな!!
(なまえ)
あなた
え、私絶対無理だよ…!
木兎光太郎
木兎光太郎
大丈夫よ俺がいるんだし!!!






そうなんだよな



光太郎はこういうことサラッと言えるんだよな














(なまえ)
あなた
前来た時なんてもうベッタリくっついて出口まで連れてってもらったし‪笑
木兎光太郎
木兎光太郎
…前は彼氏とかと来たの…?
(なまえ)
あなた
え?彼氏はいた事ないし…今もいないよ。まひろと来た時の話!
木兎光太郎
木兎光太郎
な、なんだ良かった!!!!
(なまえ)
あなた
こっちは何も良くないけど???
木兎光太郎
木兎光太郎
んーん!こっちの話!!
木兎光太郎
木兎光太郎
そういえば、あなたってどんなやつがタイプなんだ?
(なまえ)
あなた
えー…タイプかぁ〜…。
木兎光太郎
木兎光太郎
顔のタイプとか髪型とか!性格とかなんでもいいぞ!
(なまえ)
あなた
うーん。強いて言うなら優しい人?かな、
木兎光太郎
木兎光太郎
それだけ??
(なまえ)
あなた
あ、あと
木兎光太郎
木兎光太郎
(なまえ)
あなた
momentの皆のこと大好きなの理解してくれる人がいいかな
木兎光太郎
木兎光太郎
………!!!!
(なまえ)
あなた
それぐらい!
(なまえ)
あなた
光太郎は?
木兎光太郎
木兎光太郎
え?
(なまえ)
あなた
どんな人がタイプなの?
木兎光太郎
木兎光太郎
お、俺は……
(なまえ)
あなた
















.
















































木兎光太郎
木兎光太郎
…あなたみたいな人が好き

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