第10話

月島
1,907
2021/06/04 05:59


最後のブースの入口をくぐると


彼の姿が目に映る






(なまえ)
あなた
う、わ…////
月島蛍
月島蛍
初めまして
(なまえ)
あなた
はじめまして…!
月島蛍
月島蛍
緊張してる?
(なまえ)
あなた
は、はい…その…
(なまえ)
あなた
本物はやっぱりずっとかっこいいです…////
月島蛍
月島蛍
っ…////ありがとーゴザイマス…。
(なまえ)
あなた
あの、サインいいですか…?
月島蛍
月島蛍
いいよ。


クールなイメージはそのまま


私が想像しているよりずっと大人っぽくて


2歳しか違わないのが嘘のように感じる





月島蛍
月島蛍
なに?じーっと見て
(なまえ)
あなた
いや、ちょっとぼーっとしちゃって





その端正な顔立ちに思わず見とれてしまっていた





月島蛍
月島蛍
惚れた?
(なまえ)
あなた
もうずっと前から惚れてますよ!
月島蛍
月島蛍
…そう…////
月島蛍
月島蛍
で、誰が好きなの?
(なまえ)
あなた
あ、えっと…
(なまえ)
あなた
実は私箱推しで…
月島蛍
月島蛍
ふーんそうなの
(なまえ)
あなた
皆かっこよくて誰が1番とか決められないです
月島蛍
月島蛍
…僕負けず嫌いだからさ
(なまえ)
あなた




何の話だろうと月島のサインを書く手元から


顔をあげると


月島は私の指に自分の指を絡ませた




月島蛍
月島蛍
僕が1番がいいな



あれ、月島くんって普段こんなこと言うキャラだっけ?


とも思ったけれど



意外と積極的なんだなと知らない一面を知れて少し嬉しくなった。






月島蛍
月島蛍
これからはもっと僕のこと好きになってよ
(なまえ)
あなた
しょ、精進します…!




ここに来て末っ子らしい姿も見れて


こいつ魅せ方わかってやがると大きく気持ちが揺さぶられる







スタッフ
時間でーす
(なまえ)
あなた
あ、ありがとうございました
月島蛍
月島蛍
また来るよね?
(なまえ)
あなた
もちろんです…!あ、抽選が当たればの話ですけど…




月島はふっ、と笑ってそうだねと言うと



急ぎ足で帰る私に最後まで手を振ってくれた



























ポトッ、
























月島蛍
月島蛍
っ!
月島蛍
月島蛍
あ、チョット…






あなたがブースを出る直前、


なにか落として言ったことに気づいた月島

















スタッフ
あ、私が届けましょうか…?
月島蛍
月島蛍
じゃあおねがいし………
月島蛍
月島蛍
……やっぱ大丈夫です
スタッフ
月島蛍
月島蛍
僕後で返しておくので
スタッフ
そうですか?じゃあお願いしますね
月島蛍
月島蛍
すみません







あなたが落として行ったのは



昨年の夏ツアーのとき販売したアクリルキーホルダーで






ソロのものも販売してあったが



あなたが着けていたそれは全員がプリントされたものだった
















月島蛍
月島蛍
僕でいいじゃん((((ボソッ

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