ジム嫌いで有名な月島くんに
まさかジムで会うなんて誰が予想するだろうか
一方そのころ、木兎さんはまひろに
「あなたって彼氏いんの?!」
「あなたの誕生日いつ?!」
「あなたってどこ住みなの?!?!?!」
などとプライバシーのかけらも無い質問を投げかけていた
それに対してまひろも
「あーこの子あなた方のこと好きすぎて全然彼氏つくらないんですよめっちゃモテるのに」
「あなたは12月25日生まれですよ」
「家はここから近いですよ今度遊びに行く時誘いましょうか?」
と信じられないぐらい暴露していた。
挙句の果てに私の連絡先まで教えてしまうというので
プライバシーどころの話ではなくなっていた
慌てて止めに入ると
「いいじゃんこの際連絡先ゲットしちゃえよ!」
と私の手を簡単に振りほどいて連絡先を渡していた
そしてあまりに木兎さんが喜ぶものだから
なんとも断りにくい状況になってしまった
すると盛り上がっている2人を他所に
いつから居たのか月島くんが私の肩をトントンと叩く
そう言って小さな紙袋を渡してきた
中にはあの日落としてしまった
アクリルキーホルダーが入っていた
月島くんが妙に食い気味に聞いてきたので
あの電話のことを話す
連絡先貰ったりなんかしたら他のファンは
きっといい気分じゃないだろうし
第1私なんかが…
なんてうだうだ考えていると
目と鼻の先に月島くんの顔が接近してきた
そんな顔で言われたら
断れるわけが無い
後日勝手に交換された木兎さんから
「黒尾が交換したいって言ってたから俺はやだけど仕方なく交換しといたぞ!!」
と連絡がきたのだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!