ご飯を食べ終わり 、時計を見たら9時半になっていた 。
私の背中を押してソファまで連れて行く 。
なんでこんなに優しいんだろう 、この人 。
陸さんに甘えて 、洗い物をしてもらう事にした私は 、
ソファに座ってのんびりテレビを見る 。
いつの間に洗い物を終えたのか 、
陸さんが隣に座って聞いてきた 。
一瞬 、なんだか分からなかった 。
陸さん … 、陸くんは 、
人と距離を詰めるのが凄く上手で 。
相手を不快にさせること無く 、
むしろ好感しか持たないような 、
そんな感じ 。
どんどん陸くんに惹かれていく私がいる 。
私は陸くんが好き 。
それが恋愛感情なのか 、人としてなのかは分からないけど 、
青山陸という1人の存在で 、
自分は変われるんじゃないかなって 、
そんな事今まで思った事無かったのに 。
まだ出会って間もない 、
3回しか顔を合わせてない陸くんに 、
そう思わされるから 、
陸くんは 、きっと凄い人なんだろう 。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!