無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第10話

🥀 第 10 話
16時45分  渋谷  ハチ公前 。



友達との待ち合わせに15分くらい早く着いちゃって 、



人が行き交う駅前に立っていると 、


男 1
あの子いいんじゃね ?
男 2
可愛いかも


そんな男の人達の会話が耳に入ってくる 。




都会の人は怖いなあ 。




って言っても私も東京に住んでるんだけどね 。




でもこんな賑やかじゃないし 、むしろ田舎 。



久々の都会にソワソワしながら友達を待っていた時 、



男 1
ねえ 、ちょっと着いてきてよ


いきなり誰かによって掴まれた腕 、



それと同時にどんどんとどこかに連れて行かれる 。



…… さっきの人だ 。


❤︎
❤︎
… え 、ちょっと !


掴まれた腕を振り払おうとするけど 、



男の人の力に勝てるはずもなくて 。


男 2
大丈夫だって 〜 、
本当は待ってたんでしょ ?


待ってた ? 何を ?



私は友達を待ってただけなのに 。


❤︎
❤︎
や … っ 、辞めてよ … っ


一気に昔の記憶が蘇る 。



あの人に腕を掴まれたあの感覚 、




精一杯の力で振り払おうとしても解けない手 。




あの時と同じだ 。


❤︎
❤︎
やだ … っ !
辞めてよ … っ !!!


泣きたくないのに涙が溢れてきて 、



また同じ目に合うと思ったら怖くて 、



人が沢山居るのに泣き叫んだ 。

男 1
うるせえな ! 大人しくしろ !!


男の人は私の首に腕を回して 、手で口を塞いできた 。



その時だった 。




( おい ! )




誰か 、男の人の声がしたと思ったら 、



私をどこかに連れて行こうとした2人が地面に倒れていた 。

❤︎
❤︎
……… っ


あまりの怖さにしゃがみ込んだ途端 、




( 大丈夫 ? 怪我は ? )




私の隣にしゃがんで 、背中を撫でられる 。

❤︎
❤︎
やだ … っ 、触んないで …っ !!


パニックで周りが見えていない私は 、男の人から勢いよく離れた 。



( 落ち着いて 、何もしないから ! )




そう言って私の肩を優しく掴むこの男の人 、




何だろう 、この声と手 。



私の知ってる低い声じゃなくて 、



私の知ってる力じゃない 。



溢れる涙を拭って顔を上げると 、




( 大丈夫 、何もしないから )




私の目の前に居た男の人は 、



優しい声で 、



微笑みながらそう言った 。













あなたは誰 ……… ?