『妖夢ーどこー?』
……………
『……あっ、そうだ…確か今日だったわね』
彼岸前 三途の川の岸にて
『まったく』
『こんなところに墓なんて、大丈夫なのかね』
まぁ、なんでもいいか
『zzz....』
『小町ー!』
やっば
『サボってないですよ!』
冥界と 彼岸の間
私は、何をしていたのでしょう
純粋な人間である彼の寿命なんて、あっという間のことだってわかっていたはずなのに
『お久しぶりです。元気でしたか?
私はいつもどおり、幽々子様のご飯で手一杯
す。それと、妖奈は最近霊羅に勝ったんです
よ?私も最近時を切れるようになりました。
褒めてもいいのですよ?』
『今日はこれで帰りますね。』
ペコリとお辞儀をし
『来年もまた来ます』
そう言って背中を向けた。
またね
そう聞こえた気がして振り返っても
誰もいないのはわかっていた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!