そう。
君は僕を月として見てくれてるんだ。
そう分かって、
すごく嬉しかった。
それと、同じで
僕の見ている月も相当綺麗だ。
僕の月は多分、きっと、
永遠に輝き続ける。
そして3つ目。
実はあなたと僕は
恋をしてはいけない関係にある。
今回の検査で、
あなたと僕は実の兄妹
ということが、分かったのだ。
僕は母子家庭。
あなたは父親が新しい女を見つけ、
ちゃんと両親がいるみたいだ。
僕には、妹が出来たことは一切
知らされていなかった。
あなたが産まれる前から
離婚が決まっていたようだ。
それを知らされることなく生きてきた。
兄妹が、実の兄妹が、恋愛など
してはいけないことくらい
分かっている。
それでも、僕はあなたを愛し続ける。
妹としてではなく、
1人の女性として。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。