私は頑張ることを決めた。
ジミンさんが、少しだけ私の心を動かした。
そして考えが変わった。少しだけ。
私は少し頑張ろうと思う。少し勇気を出そうと思う。少し前に踏み出してみようと思う。
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えっと、な、名前…
そ、そうだ。テヒョンさん。
テヒョンさんが、向こうから歩いて来る。
その姿はどこか抜けていて心配してしまった。
ここで、勇気を出す。
私は手をぎゅっと、握った。
急に顔が熱くなる…
この人はとんでもない事を急に言ってくる…
その時、あの人が手を上げた。
叩かれる。そう思い体を少し小さくする。
そうしたら、私の頭をそっと撫でた。
私はそのまんま立ち尽くし、テヒョナさんは去って行った。
涙が出そうだった。でも、私は泣かなかった。
泣いてしまったら、何か負けてしまう気がした。さっき心に決めた事に。。。
もう、弱い自分は嫌なんだ。
今までになく頑張った。
でも、少しだけ楽になった。
それも、あの優しい笑顔のおかげだった。__
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。