はい。えっと。ずっと長い間過去のお話でした。
覚えていらっしゃいますでしょうか。
2年前のお話のことでした。
そして、この回から、現実に戻ります。
前話とも繋げて、なので、把握お願いします。
________________________
2年前の事件。
後から知ったが、長い間
あなたが休んでいるのは、
目をさまさなかったからのようだ、
それはジミナが深く関わっていたが。
それはあなたには言っていない。
何かあったら嫌だから。
その時、あなたは家族のこと、
事務所のスタッフ等、
俺ら以外のことは忘れていて、
会社に通勤を再開した時は
初めて会った時の対応のように、
ずっと震えていた。
俺は怖かった。
あなたが苦労してきてこと、
辛い思いしてきたこと、
知っていた。
だから、今回、
また記憶をなくし、
恐れていたことが起こり、
混乱していた。
何故かは分からないが、涙が止まらなかった。
あなた。
お前、大丈夫なのか。
これからどうしていくんだ。
俺らのこと思い出してくれよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!