第15話

❀15 家
264
2019/04/24 10:36

ファン……?の子に追いかけられて

家に着いた時はクタクタだった。

永瀬廉
永瀬廉
ふぅ

誰にも聞かれない程度に軽くため息をついて

自室へと向かった。

永瀬雅
永瀬雅
あ、お兄ちゃん
おかえり

隣の部屋から、雅がひょこっと顔を出した

永瀬雅
永瀬雅
今日お母さんもお父さんも仕事だよ
永瀬廉
永瀬廉
はいよ

雅と話した後

自分の部屋に入ったものの

何かをする気が起きず

ベットに寝転び天井を見た。


今、自分の心はこんなににも乱れてるのに

天井はいつもと同じ真っ白な状態で俺を見下ろしてくる。


今日改めて分かった。

あなたへの俺の気持ちが断ち切れていないことに腹が立ち、届きもしない高い場所にひとつ

パンチをした。


ため息をついて

瞼を閉じた。

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