バタン!!
荷物を持って教室をでていった
ひなた...
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明らかにいつもと違う
すれ違う数人の人が日咲を横目で見ている。
楽しそうに話しながら廊下を2人で歩いてた
その前から歩いてきたのは...日咲
その声を無視して歩き続ける日咲の手を掴んだ紫耀
今にもでそうな涙を必死にこらえてやっとでた声
そう言って、日咲はその場を去っていった
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その夜
日咲はベッドに寝ころんでいた
寝ている訳じゃない むしろ全くねむくない
ただ...紫耀の裏切りといってもいい行動に、他の人にはわからない、とてつもないショックを受けていた
ピロン
ピロン
ピロン
さっきから、というより日咲が学園をでてからなりやまないLINEの通知音
その未読のLINEの中には、
.
その中には、紫耀からのLINEもあった
日咲side
あの時紫耀くんに出会って ただそれだけで
私の知らなかった私が次から次に...
憎めない人だって、悪い人じゃないって、むしろすごく優しい人だって、そう思ってたのに...
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次の日
今日は特別寒い日だった。
起きたくないのに、いつもよりも早く目が覚めてしまった
いつもなら、2度寝が一瞬でできるのに
しょうがなく起きる、苦痛な朝
朝ごはんをいつも通り食べる
お兄ちゃんには、一瞬でバレてしまった。
学園でもバレちゃうのかな...みんなに心配かけたくない...
着替えながら、
日咲side
ホントは行きたくない。
というか、いじめられるって分かってるのに行くのも自分では信じられない
でも行かなかったら、何かに負けるような気がして
(´Д`)ハァ…私...いじめられに学園に行くのか...
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in学園
校舎から校門までの道を歩いていると、誰かの目線を確かに感じる
いつもとは違う感情で
勝手に、関係ない人も見てると思っちゃう
怖いと思っちゃう
日咲side
ホントは全然大丈夫じゃない
ふられた時の何倍も辛い
こう言ったけど、瑠夏はきっと分かってる
だからこそ、今、瑠夏は何も言わないんだ
あ〜やだやだ
紫耀くんとのいろんな思い出がよみがえってくる
あの笑顔も嘘だったの...?
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!