第7話

ベッドに横たわる君
895
2021/01/26 07:14



数日後、あなたは約束どおり、僕の家に来た。


あなた

おじゃましまーす。
あれ、あーちゃんのお母さんは?

僕
今日は仕事……
あなた

そっか

あなた

あーちゃんの家に来るの久しぶりだね




にこやかな彼女は、家に入るとすぐに2階へ向かう。

部屋に入ると、なんの躊躇もなくベッドに横になった。


僕
え、何やってんの
あなた

何って、血飲むでしょ?
先のほうがいいかなって

僕
そうじゃなくて
あなた

あ、もしかしてお楽しみに
とっておきたいとか?

あなた

あーちゃんって好きなもの
最後に食べるタイプ?

僕
……違うよ
あなた

もー何なの?
ほら、早く飲んで、それからゲームしよ?




あなたが僕に笑いかけ、首筋を見せた。


僕
……うん


喉が鳴ってしまいそうになるのを堪えながら、彼女のほうに歩みよる。


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