人は どうして









会いたくないと思っているほど










出会ってしまうのだろう...













なんでこのタイミングなの？....

涼介の隣には 可愛らしい彼女の姿もあって、









視線が合い軽く会釈をする

あんなことがあったから 気まずいのはもちろん









二人仲良く一緒に居るところなんて、正直見たくない

私にそう告げたあと 隣の彼女に目配せをする涼介

樹くんに視線を向けると










大丈夫？ と 言わんばかりに











心配そうな表情をしている

私は樹くんの目を見つめながら小さく頷いた

あれからずっと、











涼介からの電話やメールを無視し続けていたから











いつか、ちゃんと話さないといけないと思ってた..

私と涼介は二人から離れて









でも なるべく見える場所で話をすることに...

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





～樹side～

彼から電話やメールが来ていたことは知っていた











  

あなたちゃんは彼と何を話すんだろう...

遠目に見える二人が気になって仕方がない

ふと、隣に視線を向けると












彼女も不安そうに二人を見つめていた

そうだよな...








気になるに決まってる











彼氏が同級生と二人で話をしてるのを









遠くから見ていなきゃいけないなんて...

しかも、彼とあなたちゃんの関係を











何となく気づいているのだとしたら










気が気じゃないはずだ

｢えっ...あ、...はい。....｣

｢えっと..あなたさんとは
     お付き合いしてるんですか？｣

｢え... じゃあ、....｣

｢そうなんですね..。私も
    似たような感じなのかも...｣

｢付き合っていても...どれだけ
  仲良しに見えても ずっと不安なんです..｣

彼女の切ない表情と言葉に重みを感じた..

話を終えたのか、ゆっくり戻ってくる二人の姿

｢あ...あの。私、応援してます。｣

｢あなたさんとうまくいくこと..
    応援してますから...｣

戻ってきた彼の元へすぐに駆け寄る彼女










どれだけ彼のことが好きなのか痛いほど伝わる

少しだけ気まずい雰囲気が漂うまま二人と別れ、









あなたちゃんと神社をあとにした..＿＿＿

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