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第21話

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" あなたにあげる、私の人生 "













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日記……?

私は震える手でノートを掴む。

だいぶボロボロになってるノート。

心春がずっと何か書いていた。

でも、心春は私が来るとすぐに隠していた。

心春はこのノートについて触れられたくないんだろうと思って。

私は一切ノートについて触れなかった。

そんなノートが。

今。

私の手の中にある。

「うーちゃんへ」という文字とともに。

読みたくない。

反射的にそう思ってしまった。

何も知りたくない。

知ってしまったらいけない気がする。

すべてが壊れてしまいそうな気がする。

読みたくない読みたくない読みたくない。

知らない知らない知らない。

だけど……






私はページを開いていた。











『2017年6月18日

 辛い辛い辛い辛い。
 嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
 何で何で何で…………!!!!!!!

 私はみんなと同じことができない。
 勉強も運動も日常生活だって。
 みんなどんどん大人の体になっていってる
 のに。
 私だけ……全然成長しない。
 取り残されてる。 
 
 みんなに合わせることに必死で。
 毎日楽しくない。
 だけど、笑わなきゃ。
 こんな私と、仲良くしてくれる友達なんだ
 から。
 笑え笑え笑え。
 愛想笑いでも、作り笑いでも。
 今日も必死で仮面をつくる。
 そうしないと……
 嫌われちゃう。 
 みんな私から離れていく。 』  
 



『2017年10月27日

 みんなの話についていけない。
 みんなに嫌われそうで怖い。
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
 怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い

 だけど、笑わなきゃ。
 もう、愛想笑いが得意になったよ。
 綺麗な笑顔が作れるの。
 こんな特技……いらないのに。
 誰か……気づいてよ。
 私は本当は笑ってなんかいない。
 心の叫びに誰か気づいて……!
 
 もう……疲れちゃったよ。 』


 
『2017年12月24日
 
 病院に行った。
 病気だった。
 
 ホルモンの病気なんだって。
 私には、ホルモンが足りない。
 だから、成長が遅れてる。
 生きるために必要なエネルギーが異常なく
 らい足りない。
 つまり……生きられないってことだよ。
 私の余命はあと2年。
 なんだって……。
 なんか、現実感わかないな。
 
 でも……悔しい。
 辛い苦しい……。
 誰かぁ……!
 助けて。 』




『2017年12月31日

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 ●●●●●●●●●●●●●●●●●
 

 死にたい。
 誰か……私を殺してよ。 』