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第14話

14






" 助けて "














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6月に入ったばかりの時だった。
×××
ねぇ……さすがにうざいんだけど
×××
最近、放課後授業終わった瞬間出ていくし
×××
うちらのストレスたまってんの
×××
もう……!
目障りなんだよ
×××
あんたがいるだけでムカつく
×××
何でこんなやつ……生まれてきたんだよ
×××
早く死ねよ
×××
死ね死ね


うるさいな。

死ね死ねって。

そんなの……私の1番の願いだって。

ずっと死にたいよ。

死にたい死にたい死にたい。

生きていたっていいことなんかない。

誰にも見向きされない。

誰も私を助けてくれない。

家に帰れば私は「ヒトリ」。

怖い怖い怖い。

「オカアサン」「オトウサン」なんて存在、私は知らない。

生まれたときから、私にそんな存在はいない。

自分の誕生日なんて知らない。

「初」という名前を付けたのが誰なのかさえも知らない。

そんな私なんて……。

何で生まれてきたの?

何で「オカアサン」は私を産んだの?

何でまだ……生きてるの?

私が生きてるだけで、何人の人に迷惑かけたの?

生きたくない。

もう……

もう……

嫌だよ。

学校でだって、私は「ヒトリ」。

いじめてくる奴はいるけど、そんなのと一緒にされたくない。

毎日増えていく傷、痣。

もう痛みは感じなくなった。

心は凍った。

感情は消えた。

「トモダチ」がどんな存在なのかなんて知らない。

もう……「トモダチ」なんていらない。

もう……これ以上傷つきたくない。

誰の感情にも左右されたくない。

私は私「ヒトリ」で。

一生……「ヒトリ」で。

私が私を守るの。

信じているのは……私だけなんだから。

死にたい。

イキタクナイ。


×××
ねぇ、もう「アレ」やっちゃう?
×××
私、今めっちゃ腹立ってるからやってやる
×××
うわ〜かっわいそうだねー
「私をモノとしか見てない奴ら」の2人が私を押さえつける。

両腕を掴まれて、抵抗できない。

まあ、今更抵抗する気なんてないけど。

好きにして。

その代わり、早く終わらせてよ。
×××
じゃあ、やっちゃお〜

そう言って、「私をモノとしか見てない奴ら」のリーダー的な女子があるものを取り出す。

あれって……ハサミ??

まさか。

まさか……

髪を……切るの?

何でもしていいとか言っていたけど、今更ながら血の気がひく。

どんな暴力でも受けるけど。

髪は……。

髪だけは。

私の腰ぐらいまでもある、長い瑠璃色の髪。

いつだったかな。

触ってくれたの。

「綺麗だね」って。

私の髪を撫でてくれたの。








心春が。










やめて……。

お願い……やめて。

心春が触ってくれた髪なの。

私の宝物なの。

心春が……心春が……。


×××
お前なんて……

やめてやめてやめて。

心春が……心春が……。

お願い…………っっっっ!!!!!!








×××
消えろ





ジョキっ













ハラハラ……



私の髪が散っていった。