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第29話

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" あなたに会いに行く "


















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6月30日。

水無月。梅雨。雨。

ザァーーー……

降り続く雨。

やっぱり……壁が薄いから聞こえてしまう。

窓に当たる雫の音。

地面を殴りつける雨粒の音。

……私の心臓の音。




私の学校は創立120年を迎えた。

伝統と由緒ある学校。

そんな学校も建物の老朽化には逆らうことができず。

ここ数年で新校舎が建てられた。

快適で真新しい教室は居心地がいい。

逆に使われなくなった旧校舎は居心地が悪い。

壁は薄いし、クーラーはないし、床なんてギシギシ鳴る。

今は一階だけが部室として使われているけど。

他の教室は誰も入らない。

近づかない。

密室。

私とあの子の……は私だけの空間。

私は今からこの部屋で。








































_____死ぬんだ。