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第22話

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" 死にたい "













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『2018年4月5日

 今日は高校の入学式らしい。 
 近くの高校の様子を遠くから見てた。
 私は高校に入らなかったから。
 入ったって、どうせすぐみんなに追いつけ
 なくなる。
 もう、苦しい思いはしたくない。
 余命も……どんどん短くなってるし。  
 ただ……

 やっぱり学校に行きたかったな。 』




『2018年5月6日

 嬉しいことがあったの!
 ヒミツ基地を見つけたんだよ。
 近くの高校の旧校舎って、使われていない
 んだって。
 裏門からこっそり入ってみたの。
 すごくよかったよ。
 教室っぽい感じがして。
 今日からあそこを私のヒミツ基地にしたん
 だ。
 これで、もう一度学校に通える。 』




『2018年7月28日

 ヒミツ基地から帰った後だった。
 家に帰って、リビングに入ろうとしたら、
 ママの電話する声が聞こえてきた。
 ママはお金を借りていた。
 何度も何度もお礼を言っていた。
 私はわかった。
 私の医療費だ。
 
 私は知ってる。
 ママがパートを始めたのも。
 パパの帰りが毎日遅いのも。
 必死でお金を稼いでるからだ。
 私の医療費のために。
 私は……ママとパパを苦しめてる。
 そんなの嫌だ。
 そんなことなら、はやく死にたい。
 死にたい死にたい死にたい死にたい

 家に帰りたくない。
 日に日にやつれていくママとパパを見たく
 ない。
 もう少し、ヒミツ基地にいよう……。 』





『2018年9月22日


 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい
 死にたい死にたい死にたい死にたい 』