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第11話

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" 約束しよう "











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私たちはあの日以来、毎日放課後この『へや』で会っている。

私は授業が終わった瞬間、心春のところへ向かう。

心春は不登校だからなのか、私よりもずっと前に来て、本を読んでる。

それか、ノートに何かを書いている。

本はブックカバーをしているから、何を読んでいるのかはわからない。

ノートは私が来た瞬間閉じられるから、何を書いているのかわからない。

やっぱり心春は謎だ。

でも、私は深く探らない。

心春がそれを望んでいるって、なんとなくわかる。

私も……私のことを探られたくないから。

似てないようで、似ている私たち。

大切なことは何も話していないかもしれない。

それでも。

こうして一緒にいて笑い合えているから。

今はこれでいいの。

この時間が幸せなんだから。





心春は、勉強しなくていいの?
心春
だって、つまらないもの
この子はつまらないことは、本気でやらないんだな……。
でもテストの点とかとらないと、進級できないでしょ?
心春
……大丈夫なの
ふーん……


そういえば、まず心春ってこの学校に通ってるのかな?

いつも心春はワンピースを着てる。

白いシンプルなワンピース。

フリフリの水色のワンピース。

リボンがたくさん付いたピンクのワンピース。

どれも心春に似合っていて、可愛い。

しかも、それが儚く見えて。

まるで天使みたいな心春。

やっぱり……愛しいな。



心春
えっ!/////
う…うーちゃん!?
うわ!!


ヤバイ。

どうしよう……!

マジか……。

私、どんだけ心春が好きなんだよ……。

私は無意識に心春の頭を撫でていた。

心春の細く、虹色の髪が私の手に触れる。

柔らかい……。

赤ちゃんみたいな髪だな。

心春が愛おしい。

心春、可愛い。

すきスキ好き。

大好き。

心春といると甘えちゃう。

とろける。

こんな幸せな時間がずっと続けばいい。

嫌、続けるんだ。







心春
ねぇ……
私と「約束」しよ?
ヤクソク……?
どんな?
心春
『永遠に一緒にいよう』
永遠に……一緒?
心春
私、ずーっとうーちゃんと一緒がいい。
私がいなくなっても、うーちゃんがいなくなっても、永遠に2人で過ごすの
そうだね

私は微笑む。
『約束』しよう?

私は小指を差し出す。

心春も白く小さな小指を差し出す。

2人の指と指が絡み合う。

そして、唱えるんだ。

私たちの『約束』を_______






心春
『永遠に一緒にいよう』
『永遠に一緒にいよう』