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第8話







" ずっと待ってる "













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心春
ついたよ〜!

そう言って「よくわからない変人」はガラッとドアを開ける。

ああ……うん。

嫌……「とっておきの場所」とかいうから、この私でも少しは期待したんだよ?

だけど……うん。

こんな感想しかでないのは。

ここは学校の中だから。

詳しくは、旧校舎三階の一番端の教室。

とくに……珍しいものでもないな。

まあ、一部の部活生しか旧校舎は使わないから。

珍しいっちゃ珍しいのかもしれないけど。

心の狭い私は感動の一つもしなかった。


……ふーん
心春
ええー!!
感想それだけ!?
せっかくヒミツ基地に招待してあげたのに〜
あなたが無理やり連れてきたんでしょ
心春
そうだっけ〜?

私は教室の中を見回してみる。

うん、ただの教室だ。

窓があって黒板があって掃除道具入れがあって。

まあ、一つ言うなら机が全然ないってことかな。

真ん中に机が2つあるだけ。

ここはもう使われてないから、なくて当たり前なんだけど。

一言でいうと、殺風景。

そんな『へや』だった。
心春
ここでいつも遊んでるんだ〜
学校は?
心春
つまんないでしょ?
嫌、そうだけど……


学校はつまらない→不登校、なんてどういう頭なら思いつくんだろう?

普通にバカだ。

みんながみんなそんな頭なら、今頃世の中の子供ほとんどが不登校だよ。

よかった、みんなの頭が正常で。
心春
ねぇねぇ!!
来て来て!!

「頭のおかしい不登校児」が私を呼ぶ。

私は仕方なく、「頭のおかしい不登校児」がいる真ん中の机まで行く。
心春
パーティーしようよ!
は??
しないよ
心春
いっぱいお菓子もあるのに〜

「日本語のわからない変人」が机に手を突っ込む。

そして、ポイッポイッとお菓子を出す。

確かに……お菓子はあるみたい。

しかも、結構大量に。

いつのまにか、机の上はお菓子で埋め尽くされていた。
心春
さあ、パーティーしましょ!


「意味のわからない変人」がニコッと笑う。

またあの笑顔だ。
い……嫌よ!
やるわけないじゃない!

私は思ったよりも大きな声を出していたみたい。

「笑顔が素敵な変人」の顔が曇った。

私は見ていないふりをして続ける。
私は、「トモダチ」なんていらなの!
私を振り回さないでよ
心春
私は……

「悲しそうな変人」が小さな声で言った。
心春
あなたと「トモダチ」になりたいと思ってる
そんなの……知らない
心春
明日もずっと待ってるから……


「私の心を動かす変人」が困ったような笑顔で言った。
心春
待ってるから……また来てね
……


私は逃げるように立ち去った。

待ってる?

私なんかのことを……?

そうやって……何度も騙されてきた。

信じた分だけ、裏切られたとき傷つくんだ。

だから、信じては駄目。

期待もしたらいけない。

……さっきまでのことは忘れよう。





























そう思うのに。

_____あの笑顔が頭から離れないんだ。