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第26話

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" ありがとう "














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うーちゃんへ




元気にしてる?
っていうのも変だねっ!
昨日まで普通に会ってたのにね。


ごめんね、うーちゃん。
私はもう限界みたいです。
私は病気だったの。
治らない……病気でした。
もう生きるためのエネルギーがありません。
今頃私は、病気の機械で生かされているかもしれない。
でも、もう心は生きてないよ。
もうすぐ、「私」はこの世界から消えちゃうの。


日記って読んだかな?
私の今までの人生は真っ暗だった。
中学生のときは毎日みんなについていくのに必死で、仮面の笑顔で笑って。
苦しくて辛くて逃げ出したくて……。
死にたい死にたいを繰り返す毎日だった。


中学を卒業してからはずっと「ヒトリ」で。
あのヒミツ基地は私には広すぎた。
ママもパパも苦しめて……。
毎日意味のない日々で。
それなのに……私は何で生きてるの?
生きている意味なんてないのに。


そんなとき、うーちゃんを見つけた。
瑠璃色の髪の、泣いている女の子。
うーちゃんの第一印象はそんな感じかな。
私は弱くて、最初のうちはヒミツ基地の窓から、うーちゃんがいじめられているのを見ていることしかできなかった。
助けられなくてごめんね。
ごめんね、ごめんね、ごめんね。


うーちゃんと初めて話せた日は忘れない。
すっごく嬉しかったの。
うーちゃん、最初は私のことをめっちゃ警戒してたよね?(笑)
ツンツンしてたし、怒ってたし。
つっこみは上手だなって思ったよ!
私のわがままにも結局付き合ってくれたしね。
優しいうーちゃん。
うーちゃんの笑った顔は最高に可愛かった。
私はね、ずっと本当の笑顔ができなかった。
だけど、うーちゃんが私に笑顔を向けてくれたとき。
自分でも驚いた。
私は自然に笑顔になれたの。
私の本当の笑顔だった。
このときから、私はうーちゃんが大好きになった。


それから毎日、うーちゃんは私のヒミツ基地に来てくれたね。
私たち2人っきりの世界だったよね。
私は、毎日うーちゃんが来てくれるのが楽しみになった。
暗い私の世界が明るく輝いたの。


うーちゃんが私にキスしてくれた日。
うーちゃんが帰った後、私は泣いたの。
悲しかったからじゃないよ。
嬉しかったの。
死ぬほど嬉しかったの。
うーちゃんが「私」を愛してくれたから。
「私」を必要としてくれたから。
うーちゃんが「私」に生きる意味をくれたから。
どうしても生きたくなった。
あんなに死にたかったのに……。
うーちゃんに会えるから。
うーちゃんに話せるから。
うーちゃんを愛せるから。



私に生きたいって思わせてくれてありがとう。



長々と書いちゃったけど。
私がうーちゃんに言いたいことはね、



ありがとう



最後に幸せな時間をくれて。
私を愛してくれて。
私に生きる意味をくれて。
幸せな時間だった。
本当にありがとう。


私はもういない。
私がヒミツ基地に来ることは、もう二度とない。
会うことも話すことも、もう二度とできないけど。
うーちゃんは生きて。
死にたくても辛くても苦しくても、この世界で生きて。
うーちゃんは優しいから。
優しすぎるから。
きっと幸せになれるよ。


うーちゃんの全てが好きです。
うーちゃんのこと、世界で一番愛してる。
ずっと大好きだよ。


……約束守れなくてごめんね。



                  心春