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第30話

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" 永遠に一緒にいよう "














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机の上には、一輪の花。

いつだったか、心春が飾ろうって言ってた花。

ヘリクリサム

最後・・ぐらいだし、飾っておこうと思って。

私は深呼吸する。

すぅーはぁ……

さすがに緊張するね。

自殺だもん。

でも、全然後悔なんてしていない。

逆に、早く死にたい。

でも、前みたいな後ろ向きな気持ちじゃないんだよ?

早く心春に会いたい。

心春を抱きしめたい。

死んだ世界では、心春と私、2人っきりの世界かな?

いつか、心春が言ってた。

あの『へや』はまだ不完全な密室だと。

だけど……

死んだ世界では。

私と心春二人だけで。

過去にも未来にも囚われない。

密室ヒミツ基地だね。


さよなら……


私は机を撫でる。

『へや』の真ん中に置かれた2つの机。

毎日この机にお菓子を広げて。

2人で笑い合ってたね。

私の大切な大切な思い出。








……うん。

もういいや。

早く行こう。

心春が待ってる。

この『へや』ともお別れだ。







私はイスに上がる。


そして、電気の金具に引っ掛けた縄に首を入れる。


さあ……


行こう。













さようなら










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" うーちゃん! "



アレ……?


心春??


ああ……


心春だ。


私のずっと会いたかった。


最愛の人。







" やっと、2人っきりだね "






ずっとなりたかった、あなたとの2人っきり。


ようやくなれたね。


もうここには「カナシミ」なんてないよ。


私たちの密室ヒミツ基地なんだから。


















これからは


永遠に一緒だね





                 END