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第3話





" 君だけだよ "






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私はうい

高校2年生。

毎日つまらない。

うん……確かにそうだ。

「ある時間」を除いて。




キーンコーンカーンコーン……




ほら、チャイムがなった。

今日の授業は終わりだ。

私の1番大好きな時間がやってきた。

_____放課後だ。








心春
うーちゃん!
ガラッと扉を開けた。

その瞬間、笑顔で私の名前を呼ぶ女の子が目に入る。

私の……愛おしい女の子。

私は扉をきちっと閉める。

そして、ガチャンと鍵をかける。

……これで私と心春だけの『へや』。

私と心春だけの2人っきりの世界。
もう……
何で「うーちゃん」なのかな
心春
だって、可愛いでしょ!

目をくるっとさせて、私を見上げる。

……本当は「うーちゃん」って呼ばれるのが嬉しいなんて、絶対に言わないでおこう。
ほら、心春おいで

私は心春に向かって両手を広げる。

すると……心春は嬉しそうに私のもとへかけよってくる。





ギュッ……






心春……
心春
うーちゃん……
私は心春の背中に手を回す。

小春も私の背中に手を回す。

2人……お互いの体温を感じる。

心春は私より背が低いから、私の胸に顔を埋めてくる。
もう……心春ったら
心春
うーちゃん、大好き
そう言って、私を強く抱きしめる心春。

もう……そんなの反則だよ。

私はこの『へや』でしか出来ない笑顔・・・・・・・・・・・・・・で言う。
私も大好きだよ



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放課後は魔法の時間。

旧校舎三階。

廊下の1番端の教室。

真ん中に机が2つ並べられただけの『へや』。

ここは、私と心春の2人の世界。

ほら、今日も鍵をかけて。

傷を癒やそう。

外の世界のことなんて、知らない。

ここにいるのは、私と心春だけ。

誰にも囚われない。

自由な時間。