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第4話






" あなたのために生きる "









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私は心春について何も知らない。

心春は自分のことを言わないから。

知っているのは……「心春」って名前と。

あとは、心春が不登校児だということ。

何で不登校なのかは知らない。

でも、こうやって毎日放課後私に会いに学校に来てるんだから、ある意味不登校児じゃないのにね。

心春は可愛い。

本当に可愛いんだ。

この世界には「虹色」と言う名のピンク色がある。

淡く桜の色のようなピンクが「虹色」。

心春は「虹色」の髪をしていた。

フワッといい香りのする、綺麗な髪。

大きく、くりっとした愛らしい瞳。

薄いピンクで柔らかそうな唇。

雪のような真っ白な肌。

心春は外には出ないんだって。

ここ・・が自分の居場所だって言ってた。

この『へや』しか私の存在理由を受け入れてくれるところはないんだって。

可愛い顔して難しいことを言う。

心春はそんな子。

何を考えて、何を思ってるのかは。

私にもわからない。






心春
ねぇねぇ、うーちゃん
何?心春
心春
うーちゃんはさ、私がいなくなったらどうする?
そうだな〜
死にたくなるだろうな
心春
じゃあ、私はうーちゃんのために生きる!
もう、心春ったら。
もし、心春がいなくなったら、私も一緒に心春のところに行くよ
心春
え?
ダメだよ、うーちゃん
だって、「約束」したでしょ?
心春
そうだった!
じゃあ、私もうーちゃんがいなくなったら、一緒にうーちゃんのとこ行く!


2人で過ごす放課後。

2人で過ごすこの『へや』。

絶対に壊させはしない。

私が守り抜かなきゃいけないもの。

私には心春だけだから。

心春がいてくれる。

それだけで十分だから。