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第5話





" 私が私を守るの "










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バタンッ……!




身体にじわっとした痛みが走る。

……でもこのくらいならまだ軽い方。

耐えられる。

×××
なんか、こいつ睨んでるんだけど
×××
うっわ〜ムカつくー
まだ足りないのかな?



グキッ……!





髪を物凄い力で引っ張られる。

痛い痛い痛い……!

首も曲がる。

髪は乱れ、何本かは抜け落ちる。

でも……まだ。

まだ耐えられる。
×××
こいつ、涙目だ(笑)
×××
別にこいつになんか興味ないし。
もう死んじゃえばいいのに
×××
誰もこいつのことなんか必要としてないって
×××
だって、親だってこいつのこと捨てたんでしょ?
×××
うっわ〜かわいそ


うるさいうるさいうるさい。

黙れ黙れ黙れ。

あんたたちになんか、関係ない。

私に存在価値がないことくらい、知ってる。

私が1番わかってるわよ。

わざわざ突っかかってくるな。

私を「ヒトリ」にして。

「かわいそう」なんて、死んでも言われたくない。

気持ち悪い。

吐き気がする。
×××
今日はこのくらいにしといてやるよ
×××
明日も、お楽しみにね〜
そう言って、「私をモノとしか見てない奴ら」が去っていく。

今日も終わった。

膝にまた痣ができたけど。

これくらいなら、靴下で隠せる。

帰ろう。

……「ヒトリ」の家に。












私は「ヒトリ」だった。

いいえ……ちがうね。

私はいじめられていたから、「ヒトリ」ではなかった。

誰かがそばにいて、私をいじめてくれていた。

親に呆れられて捨てられた私。

帰る家は、古びたアパート。

帰ったら静かな部屋でうずくまる。

こうしていないと、壊れてしまいそう。

私しか……私を守る人なんていないんだから。

そう思ってたの。

あなたに出会うまでは。