第5話

急接近
1,304
2019/01/26 13:19
次の日出勤すると、先輩の姿があった。
あなた
あなた
先輩!!
私が声をかけると、振り向くイケメン…先輩!
中村倫也
中村倫也
朝から騒がしい。
あなた
あなた
これが私です!
無視して歩き出す先輩。

後を追って部署に入っていく。
あなた
あなた
おはようございます!
挨拶を済ませて自分のデスクに座る。

前には先輩も居る。
あなた
あなた
先輩、今日は一緒にご飯食べれますよね?
中村倫也
中村倫也
またか。
あなた
あなた
じゃあ食べましょ!
そう言っても何も答えず仕事に取り掛かる。

しばらくして、昼休憩になる。

でも先輩の姿がない。私がコピーをしに席を立ってから帰ってきていない。

すると、私のパソコンに小さな付箋が貼ってあった。

そこには、「外で待っている」と綺麗な字で書いてあった。

私は会社の外に出る。そこには、壁に寄りかかって待っていた先輩が、
あなた
あなた
先輩!
中村倫也
中村倫也
やっと来たか。
あなた
あなた
なんで外なんですか?
中村倫也
中村倫也
今日は外でランチでもどうだ?
あなた
あなた
でも私昨日お弁当作ったし…
中村倫也
中村倫也
お前のせいで俺の弁当を作るのを忘れていた。
あなた
あなた
あ…わ…分かりました!食べに行きましょ!
私達はスマホで周辺のレストランを探し、美味しそうなイタリアンのお店に向かった。

意外と空いていて、私達は窓辺の席に座った。
あなた
あなた
わぁ…全部美味しそう!
中村倫也
中村倫也
そうだな…
私は小さなピザの盛り合わせ。

先輩はペペロンチーノを頼んだ。
あなた
あなた
なんか…デートみたいですね!
中村倫也
中村倫也
は?
あなた
あなた
え?
その時店員さんが、

「今カップル割引きしているので、しておきますね。」

そう言って料理と伝票を置いていった。
あなた
あなた
今……
中村倫也
中村倫也
いただきます。
あなた
あなた
ちょ…先輩!
中村倫也
中村倫也
なんだ。
気にせず食べる先輩。
あなた
あなた
今…カップルって言ってましたよね!
中村倫也
中村倫也
あぁ。
あなた
あなた
やっぱり周りからはそう見えるんですね!
中村倫也
中村倫也
そうだな。
無表情で食べ続ける先輩。

心の中で とても 喜んでいた…

私も食べる。とっても美味しかった。

お会計では先輩が払ってくれた。
あなた
あなた
ご馳走様でした!!
中村倫也
中村倫也
このぐらいは当たり前の事だろ。
私はカップルに見られた事が嬉しくてルンルンしていた。

私は先輩の後ろ姿を眺めたくて少し距離を置いた。

とてもかっこよくて見とれていたら、人混みに流され、先輩とはぐれてしまった。
あなた
あなた
や…ヤバい…
私はウロウロしていたら、知らない男の人に腕を掴まれた。

「君迷子?」

またか…

ガラの悪い男にまた絡まれた。
あなた
あなた
ち…違いますから!
その時後ろから大きな体に包まれた。
中村倫也
中村倫也
すみません。うちのものが、迷惑かけたみたいで。
あなた
あなた
せ…
その時口を手で抑えられた。

「チッ…彼氏持ちかよ。」

ガラの悪い男は走り去って行った。
中村倫也
中村倫也
迷子になるとか子供かよ。
あなた
あなた
せ…先輩!!
私は先輩の胸に飛びついた。
中村倫也
中村倫也
しかも、あの時先輩って叫んだらバカだろ。
あなた
あなた
そ…そっか…
中村倫也
中村倫也
はぁ…帰るぞ。
先輩はまた歩き出す。さっきよりスピードを落として。

そう言う気遣いをしてくれる先輩にもっと惚れてしまう。
あなた
あなた
倫也さん!
私は先輩の手を握る。
中村倫也
中村倫也
いきなり、名前呼びかよ。
あなた
あなた
良いでしょ?
先輩は眼鏡を掛け直して、手を握り返してくれた。

とても幸せな昼休みだった。










あなた
あなた
先輩!
中村倫也
中村倫也
なんだよ。
あなた
あなた
今日遊びに行って良いですか?
中村倫也
中村倫也
またかよ。
あなた
あなた
先輩の家!
中村倫也
中村倫也
別に構わないが。
あなた
あなた
泊まり!
中村倫也
中村倫也
分かったから…
あなた
あなた
やった〜!
私は同僚達に挨拶をして先輩の後を追った。

先輩はもう車をまわして待っていた。
あなた
あなた
やっぱり先輩の家落ち着くんですよね
中村倫也
中村倫也
人の家だぞ。
あなた
あなた
好きな人の家ですから…
私は恥ずかしくて黙り込む。沈黙が続いたまんま先輩の家に着く。

あなた
あなた
先輩の家…変わった?
中村倫也
中村倫也
掃除したんだ。
よく見ると、奥さんの物が全て捨てられていた。箸もコップも新しい物になっていた。
中村倫也
中村倫也
今飯作るから、お前は先に風呂でも入ってろ。
あなた
あなた
手伝います!!
私は先輩の料理を手伝った。

まぁ…半分以上先輩が作ったけれど、

一緒に作った物を一緒に食べれるのがとても幸せだった。
中村倫也
中村倫也
風呂。行け
あなた
あなた
は~い!
私はお風呂に入る。
あなた
あなた
やっぱり先輩イケメンなんだよねぇ…。
先輩…好きです。
私は先輩の事を考えながらお風呂を出た。
あなた
あなた
どーぞ!
中村倫也
中村倫也
あぁ。
先輩は読んでいた本を置いてお風呂に向かった。
私はソファに寝転んだ。
あなた
あなた
先輩の家なんでこんな綺麗なんだろう。流石だなぁ…
ジロジロと先輩の家を拝見していた。

しばらくして、後ろから声をかけられた。
中村倫也
中村倫也
人の家をそんな見るな。
あなた
あなた
せ…先輩!
そこにはバスローブ姿の先輩が…
あなた
あなた
バスローブ派なんですね
中村倫也
中村倫也
ダメか?
あなた
あなた
いや!全然OK!!
中村倫也
中村倫也
は?
あなた
あなた
あ…いや…
私はテレビに目を向ける。
しばらく何も話さずして、そろそろ眠くなってきていた。
あなた
あなた
ね…寝ますね!
中村倫也
中村倫也
そうか。
先輩はベッドを綺麗にして、明かりを付けてくれた。
あなた
あなた
先輩はまたソファですか?
中村倫也
中村倫也
あぁ。
あなた
あなた
よ…良かったら…一緒に寝ませんか?!
私は先輩に向かってこんな言葉を発していた。
中村倫也
中村倫也
はぁ?
あなた
あなた
あ…いや…是非!
先輩は何も言わずに寝室を出て行った。

私は恥ずかしい事を言ってしまったと思い、ベッドの端に座った。

しばらくすると、寝室のドアが開いた。
中村倫也
中村倫也
邪魔するぞ。
先輩は私の反対のベッドの端に座った。
あなた
あなた
い…良いんですか?
中村倫也
中村倫也
それはこっちのセリフだ。
あなた
あなた
え?
先輩は大人な色気を放ちこちらを見ていた。

私はベッドの上に座った。
あなた
あなた
私は先輩が…好きです。
その時、先輩に押し倒された。
中村倫也
中村倫也
はぁ…お前に絡んでいると自分が分からなくなる。多分それは、俺もお前が好きなのかもしれないな。
先輩は眼鏡を外して枕元に置いた。

そして、優しく私にキスをした…



今日の夜はいつも先輩では無かった。

ベッドを綺麗にした意味は無かったみたい?

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