第4話

クズでも良い
1,223
2019/01/20 22:07
先輩はキッチンから消えていた。

私はトイレかと思い、廊下に出ると、玄関にいた。
あなた
あなた
先輩、?
中村倫也
中村倫也
お前は赤い靴は履かないのか
あなた
あなた
靴は赤無いですね…
中村倫也
中村倫也
そうか。まぁ似合わないもんな。
そう言うと先輩はキッチンに戻って来た。
あなた
あなた
先輩。やっぱり赤いハイヒールは偶然じゃ無いんですよね?
中村倫也
中村倫也
だったらなんだ。
あなた
あなた
毎回女の人に赤いハイヒール履かせてどうするんですか?
中村倫也
中村倫也
おい。焦げるぞ
私は火をつけっぱにしていたため、卵焼きが焦げかかっていた。
あなた
あなた
あ…!
中村倫也
中村倫也
それと、野菜は入れろと言った筈だが?
あなた
あなた
え…あ…
中村倫也
中村倫也
はぁ…作るからちょっと退け。
すると、先輩は野菜炒めを作り、弁当に入れると、夕飯と共に完成した。
あなた
あなた
いただきます!
先輩は何も話さず食べ続けた。

そして、また皿を洗う。
あなた
あなた
奥さん…どうしたんですかね…
中村倫也
中村倫也
知らない。
あなた
あなた
え?
中村倫也
中村倫也
興味も無い。
あなた
あなた
どういう事…?結婚するほど好きだったんですよね?!
中村倫也
中村倫也
お前は本当に馬鹿だよな。
先輩は手を拭きながら、リビングにやって来て荷物をまとめた。
あなた
あなた
先輩。私は先輩の全て知りたいんです!!
中村倫也
中村倫也
勝手にプライベートに踏み込むな。
あなた
あなた
嫌です。もう…引き返せません。
すると、鞄の中から箱を取り出した先輩。
中村倫也
中村倫也
じゃあお前も履くか?
箱の中にはキレイな赤いハイヒールが。
あなた
あなた
履いたら、教えてくれますか?
中村倫也
中村倫也
でも、その前にあの女どうにかしないとな……
あなた
あなた
彼女さん…ですか?
中村倫也
中村倫也
この世で赤いハイヒールを履いていいのは1人だけ、誰かが履いていたら許さない。だからあなたが履くならあの女は用済みだ。
あなた
あなた
用済み……
「もうとっくの昔に用済みです。」
その言葉が頭に過ぎる。
あなた
あなた
彼女さんのこと好きなんでしょ?!
中村倫也
中村倫也
好き?馬鹿か。あれは勝手に着いてきた奴だ。
あなた
あなた
じゃ…じゃあなんで赤いハイヒールあげたんですか。
中村倫也
中村倫也
あげた?言っただろう。たまたまだと。
あなた
あなた
私…要らないです。
中村倫也
中村倫也
そうか。じゃあ帰るな
あなた
あなた
先輩!
中村倫也
中村倫也
あ?
あなた
あなた
本当に好きな人って誰ですか?
中村倫也
中村倫也
そんな人必要無い。
あなた
あなた
元奥さんも?
中村倫也
中村倫也
だから別れたんだろ。
あなた
あなた
最低ですよね!!
私は先輩にクッションを投げつけた。
あなた
あなた
さっきからずっとずっと!!彼女も奥さんも可哀想じゃないですか!ふざけないでください!
中村倫也
中村倫也
なんだよ。いきなり…
あなた
あなた
私は!そんなクズで面白くもない、人を馬鹿にするような先輩が好きなんです!!
中村倫也
中村倫也
あなた……
あなた
あなた
なのに先輩は私の気持ちも分からないで馬鹿にして!
中村倫也
中村倫也
本当に変わり者だなお前。
あなた
あなた
変わり者じゃ…無い
中村倫也
中村倫也
ありがとうな。
あなた
あなた
え?
中村倫也
中村倫也
そんな正直に言う奴は初めてだからな。
あなた
あなた
先輩…
中村倫也
中村倫也
だが、わがままと料理上手くならない限り無理だ。
クッションを投げ返す先輩。
あなた
あなた
うるさい…!
先輩はいつものようにクールに接して終わり。
中村倫也
中村倫也
じゃあまた明日。
先輩が居なくなったあと。
あなた
あなた
先輩…本当は鈍感で照れ屋で、優しいんだよね

クズでも関係ない。

私の好きな人は中村倫也先輩だけだから。

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