起きると真っ白な天井
そう言ってしょんぼりする男の人
いや、綺麗な顔!
とか言いつつ、ちょっと引きずってる
そう言うとオッパは顔を赤くした
なんだこの人
ちょっとドキッとしたのは自分だけの秘密
私、一人暮らしの分類に入るんだ。てか、なんで知ってんだ?
お父さんは私を捨てたんだ
思い出すと涙が出てきそうになる
びっくりして顔を上げるとオッパが苦しそうな顔でこっちを見ていた
そう言ってオッパが手を広げている
私は無意識のうちにオッパのところへ向かっていた
私はオッパが呆れるかと思っていたけど、真剣に聞いてくれてとても嬉しかった
その言葉を聞いた瞬間涙が溢れた
そうだ、私は誰かに褒めて欲しかったんだ
こうしてイケメンな男の人との同居生活が始まりました。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!