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第3話

STORY 1.
46
2020/03/31 01:44
“人狼“


それは人間から恐れられている恐怖の存在。

人を喰らい、人を脅かすモノ。

この物語はそんな人狼が出てくる物語です__
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
おっはよ〜〜〜〜!!
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
おはよ。
彼女達は友達だ。
仲が良く、頭も良い。
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
今日の一限目なんだっけ?
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
たしか…
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
占いだよ。
と、彼は言う。
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
わっ!!!!
びっくりしたあ〜
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
ふふ、ごめんね?
こうちゃん。
『占い、かぁ。
 苦手なんだよなぁ…。』

と、瑠璃は思う。



そう、ここは普通の学校ではない。
ましては普通の高校生でもない。

ここは人狼を倒す為にある、

“宵月学園“


ピンポンパンポーン。
カンナ。
カンナ。
花ノ岡 瑠璃様、琴 紅葉様、有栖川 洋様、雨竜 蓮様。
第1プレイルームへお越し下さい。
繰り返します…
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
なんか呼ばれた…
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
まあ行こっ!!
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
そうだね。
この時は分かりもしなかった。

あんな最悪な事件に巻き込まれることを。
カンナ。
カンナ。
__失礼しました。
先程の4名の他に追加の方をお呼びします。
茶熊 虎太朗様。
第1プレイルームへお越し下さい。
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
やっとかぁっ!
楽しみだなぁ…?
















































____。
カンナ。
カンナ。
第1プレイルームへお越し下さり有難う御座います。
今日から1ヶ月。
貴方達には『人狼ゲーム』をして貰います。
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
人狼……
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
なーんだ!
そんなことかあ!
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
こうちゃん、多分そんな呑気に居られる事じゃないと思う。
これ。

いつもは暖かい空気感が流れてる第1プレイルームだが、今日はやけに嫌な空気感がある。
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
あ"ぁ"…
一体全体、こんなとこに呼び出してどういうつもりだ!!?
バンッ、と近くにあった机を叩く。

そしてカンナの制服の胸ぐらを掴む。
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
ちょっと、蓮。
女の子に手出しは良くない。
だけど僕もその理由は聞きたいな。
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
チッ…
カンナ。
カンナ。
急に呼び出して申し訳御座いません。
今回の『人狼ゲーム』について説明させて頂きます。
蓮が小さく「最初からしろ」と呟く。
カンナ。
カンナ。
まず、今回の『人狼ゲーム』の趣旨としては_

ガラガラッ!!
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
ごめんごめん!!
遅れちゃったぁ!
シーン…

と場の空気が凍りつく。
そこでカンナが口を開いた。
カンナ。
カンナ。
茶熊 虎太朗様です。
皆様と『人狼ゲーム』を致します。
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
茶熊 琥太郎<サクマ コタロウ>
あ、なんかごめんね?
にこ、と彼は微笑みながら言った。
カンナの耳についている小型トランシーバーが反応した。
カンナ。
カンナ。
はい、はい。
分かりました。
すぐに手配致します。
皆が頭に「?」を浮かばせている中でカンナは何も言わず出ていく。

ガラガラ…
カンナ。
カンナ。
すぐに戻ってきます。
その間に交友関係を深めて下さい。
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
おいっ!!!
チラ、とカンナは蓮を見る。
その目は冷たく、そこに居る者全員の背筋が凍った。
カンナ。
カンナ。
呉々くれぐれも口の利き方にはお気をつけ下さい。
私が貴方を殺すかのは私の権限にありますので。
それでは。
ピシャッ、と扉が閉まられる。
琴 紅葉<コト コウヨウ>
琴 紅葉<コト コウヨウ>
怖い人だね……。
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
有栖川 洋<アリスガワ ヨウ>
というか、死ぬとか殺すとかそういうのも入ってくるんだったら尚更、真剣にやらないとね…。
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
雨竜 蓮<ウリュウ レン>
どうでもいいだろ、こんなゲーム。
俺は降り_
その時、瑠璃が言った。

その顔はいつにも増して、皆の顔を顰めさせるものだった。
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
花ノ岡 瑠璃<ハナノオカ ルリ>
駄目よ。
これは絶対に私達がやらなければいけない事。

ふふふ…
楽しそうじゃない…
そしてこう言った。


















































『良いわよ。
 かかってきなさい。』と__

STORY 1.
END︎︎︎︎☑︎

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