第3話

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2021/02/17 08:07
夏樹said
花江夏樹
先生!?大丈夫?
リモーネ先生
……ッん?あっ、はなちゃんなんでいるのぉ?
花江夏樹
今日家に来る予定だったでしょ、なのに来ないから


いつもの先生と違う。目はトロンとしていて呂律が回っていない。
リモーネ先生
そうだった、いまからいこ
花江夏樹
ダメ、ちゃんと寝て。熱あるでしょ?何度だったの?
リモーネ先生
……38.5
花江夏樹
はぁー、その熱なのに行こって……バカなの?
リモーネ先生
ッ!……


そんなに強く言ったつもりはなかったが先生は下を向いてシュンとしてしまった
花江夏樹
ごめんごめん、辛いな。ここじゃ辛いと思うからベッド行こっか。立てる?


さっきより優しく言うとコクリと頷くと寝室まで歩き始めた
熱出ると先生泣き虫になるんだな。気をつけないと
花江夏樹
偉いな、移動おつかれ。ちょっと寝ててね
リモーネ先生
ん、
花江夏樹
ご飯は食べてないよね?
リモーネ先生
うん
花江夏樹
わかった。買い物行ってくるからね


急いで買いに行った。
とにかく必要そうなものをカゴに入れ買って帰ってきた
花江夏樹
ただいまー……


先生の様子を見に行くと少し苦しそうに寝ていた

今のうちにお粥を作っちゃお

今の時代スマホ1台あれば色んなレシピが作れる。食べやすそうなものを作った
花江夏樹
お粥作ってきたよ


眠りが浅かったのか、そう言うと「うん」と言った
花江夏樹
体起こせる?
リモーネ先生
うん


が、一向に起き上がる気配がない

辛いのかな?
花江夏樹
先生?
リモーネ先生
うん
花江夏樹
平気?大丈夫?お粥食べれそう?
リモーネ先生
……だめ
花江夏樹
辛いけど食べよ?薬のめないともっと辛くなっちゃうから
リモーネ先生
…わかった


先生が可愛すぎる。いつもこんなんだっけ?
きっといつもより目がトロンとしているからだろう

先生は一口ずつお粥を口に運んだ
リモーネ先生
もういらない
花江夏樹
半分食べれたね、偉い偉い。そしたら薬飲んで寝なね
リモーネ先生
うん



次の日


……ん

……ちゃん

はなちゃん!
花江夏樹
っん?
リモーネ先生
おはよう
花江夏樹
先生ー!おはよう。もう平気なの?
リモーネ先生
昨日はありがとね
花江夏樹
いいのいいの。


あのまま先生の家で寝てたっぽい

先生が元気になってよかった。
人の看病するのも結構いいかも、見れない部分見れるしね
リモーネ先生
それよりはなちゃんお仕事は?
花江夏樹
あっ!今何時?
リモーネ先生
9時
花江夏樹
やっば、もうすぐじゃん。じゃあね、病み上がりなんだから無理するんじゃないよ
リモーネ先生
わかってるって、ありがとね
花江夏樹
はーい

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