第4話

不吉な時間
12,867
2021/01/11 04:06
ブウウウウウウウウウウ
昼休みのことだった。
浅 磨 (なまえ)
浅 磨 あなた
っ!?
急に警報が鳴る。
麗日お茶子
麗日お茶子
なんや!?
もしかして...。
麗日お茶子
麗日お茶子
はよ避難しよ!あなたちゃん!
俺はみんなと反対方向に向かって走り始めた。


引き止める声を無視して。
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気配を辿る。

右に曲がって、左に行って。階段を下って。
広い庭のようなところに人影があった。
浅 磨 (なまえ)
浅 磨 あなた
やっぱり...
久しぶりだね
柳沢
柳沢
娘よ
浅 磨 (なまえ)
浅 磨 あなた
その言い方で呼ぶなっ!
怒りが肩に蓄積していく感覚。
肩が焼けるようにいたい。
体が悲鳴をあげている。
柳沢
柳沢
そう、それが見たかったんだ
柳沢
柳沢
本当の姿触手を!
カルマも知らない僕の姿。

僕の肩から赤黒い触手が出ていた。
柳沢
柳沢
もう1回やり直そう
柳沢
柳沢
君はまだ使える
触手が空振って地面を叩く。

その度に地面が振動する。
柳沢
柳沢
やっぱり威力はピカイチだ...!
浅 磨 (なまえ)
浅 磨 あなた
なんで生きてるんだっ!
柳沢
柳沢
できないことはないんだよ
全ての攻撃を俊敏に交わす柳沢。


もうそろそろ体力の限界。

ろくにメンテナンスしていない触手を急に使って、体が耐えられる訳が無い。
柳沢
柳沢
だけどまだまだ未熟だ
柳沢
柳沢
私なら君の強さを最大限に生かすことが出来る
そう言って僕に対触手ナイフを突きつけて言った。
柳沢
柳沢
また戻ってくる
柳沢
柳沢
その時に返事を聞かせておくれ
グサッ
触手に異物が刺さる。
浅 磨 (なまえ)
浅 磨 あなた
ゲホッ
僕はゆっくり意識を手放した。

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