私たちは腕を組んだり
いろんなポーズをとり、
撮影に集中していた
やっぱりいつもとちがって
動きづらい
だから自然と歩くのも少し遅くて…
答えようとした瞬間
ドレスの裾を踏んでしまった
やばい転ぶ!
その時誰かが
私の体を支えた
北ちゃんは私に手を差し伸べた
北ちゃんは私が手を置くと
私にあわせて
一緒に移動してくれた
それから特に問題も起きず
撮影ができた
すると北ちゃんは私のところまで歩いてきて
まさかの事をしてきたのだ!
そう!そのまさかとは
お姫様抱っこ!!!
さっき転んでからも
やはり足が痛くて
撮影の時も少し庇って動いていた
そして部屋に着いた
私は顔を上げて北ちゃんを見た時
北ちゃんの顔が近づいてきて
唇に柔らかい感触が残った
北ちゃんは部屋から出ていった
私はまさかの出来事に部屋の中を
ずっと動きまわっていた
そして着替えやメイクなどを直して
マネージャーのもとに向かった
近くには北ちゃんがいて
なんとか通り抜けようとしたけど
無理だったみたいで…
さっきの事とかを
思い出して早口で北ちゃんから
逃げるようにかえってきてしまった
私はすぐに車に乗った
ガチャ
ガチャ ←自分の部屋
って、、、ん?
学校
そうだった明日学校だった!!!
いや学校行くのはいいんだけど
壱馬の件もあるし
それに登校の時北ちゃんと会うじゃん
あ〜もうどうしよどうしよ
そして私は眠りについた
運命の人 第13話
読んでくださりありがとうございます
次回も楽しみにしててください!
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。