私は、七瀬叶(ななせかなえ)。
中学2年生。
私には、ずっと前から好きな人がいる。
彼は、上原悠希(うえはらはるき)。
私の幼馴染み。
そして、私の好きな人。
悠希は、かなりの面倒くさがりだ。
悠希が上目遣いでこちらを覗き込む。
…だから、私はそれに弱いんだって。
悠希は、かっこいいというより…可愛い。
まあ、私以外には塩だけど。
その時、悠希のスマホが震えた。
結菜…紺野結菜は、悠希の彼女で…私の親友だ。
ほどなくして、悠希が戻って来た。
その時、家のインターホンが鳴った。
外に出ると、やっぱり結菜がいた。
私の両親と結菜の両親は、共働きで、あまり家に帰って来ない。なので、いつも私の家で一緒に生活している。
…完全に話に入るタイミングが消えてしまった。
結菜が羨ましいよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。