第44話

40、川西賢志郎、ねむるまち
867
2021/01/03 16:07














あーあ。























別れちゃったや。














































これは昔の話




正確には覚えてない










記憶が歪んだ、





















私が賢志郎の家に行くと














いきなり伝えられた





心の準備すら。





無かった。









前触れさえ、








































































































































賢志郎くん
賢志郎くん
ごめん、あなた…俺……
賢志郎くん
賢志郎くん
他に、、好きな子出来てもうたや。、




ソファーに座り





頭を抱えながら




賢志郎はそう言った





















あなた
あなた
え…どういうこと、、?
賢志郎くん
賢志郎くん
毎回…劇場来てくれてる女の子と…今……





私の頭の中がガッツリ揺れた感覚になった。









揺さぶられる脳内、









信じられない







4年付き合ってた彼女より



















ファンを選んだの……






あなた
あなた
う、嘘だよね…?ドッキリだよね……?
賢志郎くん
賢志郎くん
ごめん、ほんまなん…
賢志郎くん
賢志郎くん
俺だって…そんな気別になかったやで……
賢志郎くん
賢志郎くん
けど…




私は思わず賢志郎が持ったタバコとライターを取り返して






タバコを賢志郎に投げた











あなた
あなた
さいってい……
あなた
あなた
しかも、、ファンの子に手出すとか終わってるよ……
賢志郎くん
賢志郎くん
わかってる…でももう好きやねん……
どうも出来ひんよ…




泣きながら言う賢志郎










泣きたいのはどっちよ……












私は黙って賢志郎の家を出た









靴を履いてドアを開けた瞬間









賢志郎くん
賢志郎くん
ホンマにお前の事…好きやったから……




そう



呟かれた、



今更…




そんな事を言われても……










寒く吹雪の大阪を私は
1人寂しく歩いた











































































































そしてあの日から4年後


賢志郎は結婚をした。












4歳年下の可愛らしいお嫁さんだとニュースになっていた









幸せに






なれたんだ。
























悲しみと同時に




賢志郎が幸せそうな顔を見て



私まで幸せだった。






















それの1週間後当たりだった気がする













和牛のエッセイが発売されて





ふと懐かしくなり私は



買ってしまった





















家に帰り丁寧に開けて



中を読んでいたら




こんな目次があった、























































































「過去の女」
 


胸が一気に高鳴る。





ふと急ぎそのページを見ると













話を賢志郎の写真が貼られていた















「僕的に売れない頃から支えていてくれていた彼
女には今更ですがお礼を伝えたいです。

えぇ、別れた理由?
僕が…好きな人が出来てしまって……
そんな中無理やり付き合ってたらあの子に
失礼やなぁって思ってまして…

伝えた時?
めっちゃ泣いてました。怒ってました。
今すぐ抱きしめて嘘だよって言おうとも思いま
した。
でもここでそう言ったら本当に?俺弱いなっ
て思ってしまって。

今でも後悔かぁ……

してへん訳じゃないけど
こんなクソ男と一緒にならんくて良かったな
あと思いましたね

えぇ僕には勿体ないぐらいいい女でしたから」











そう書かれてた




内容的に私だろう。















思わず大粒の涙をこぼしてしまった、





私が振られた日


賢志郎はこんな事を思ってたんだ。





















私はあの日持って帰ったライターで



賢志郎が良く吸っていたタバコに火をつける








煙でエッセイが見えなくなった













この匂い賢志郎だ。






























もう会えない




会えても戻れない






そんな関係になってしまった私たち











付き合う前は友達で


付き合ったら彼氏



なのに



別れたら











他人に変わるって






本当なんだな、



と、実感した日だった。



































賢志郎が結婚したって私は変わらない















来世で賢志郎にまた



選んで貰えるように













強く…








なるだけ……








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なんかいきなり夜中描きたくなっちゃって!!



長くてごめんなさい‪( ´•̥  ̫ •̥` )‬






感想とか教えて貰えると嬉しいです、🙌🏻

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