夕飯に使う野菜を切らしたので眼帯を付け買い物に行っていた。
そこで運悪く、というか絶対こんなこと起こるわけねぇだろって展開に。
強盗に出くわしたのだ。さらに人質にされた。
こんなこと人生の中で起こるの私かアニメとかしか無いと思う。
ナイフを突きつけられた。すごく怖かった。
しかしナイフが刺さった瞬間
傷口から花が溢れ出した
侵されているのは目だけでは無い
全身だったのだ。
私は人質に取られたまま泣いた。
強盗は私が泣いたのと花に驚いて逃げていった。
野菜は変えず、無力感だけを持ち帰った。
帰り道は遠回りし、人のいない道を選んだ。
そこへ一匹猫が。
オッドアイだった。
オッドアイの猫は一匹でいるっていう偏見があったので少し共通点を感じた。
私は元々動物や植物などの自然が好きだったので
「撫でたい」やら「飼いたい」やらいう衝動に駆られて猫に近づいた。
猫はすんなり撫でさせてくれた。
この子だけは私をわかってくれる気がした。
そう思って私は持っていた買い物袋に猫を入れた。大きい袋だしきっと大丈夫。
これから一人ぼっちで家にいなくていいんだ。そう思うと涙が出てきた。
なんとなく、この猫とは運命の出会いをしたと思った。
そのまま泣いていると頭上から耳あたりの良い声がした。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。