目がさめるとそこにはずっとずーっと会いたかったお母さん。
周りを見渡すと空也くんの家。私が寝ている布団の上だ。
なんて誘ってくれた。でも空也くんを置いていけない。呼んで来なければ。
と言って空也くんを呼びに行こうとした。
すると後ろから低くて恐ろしささえ感じる声。驚いて振り返るとそこにお母さんの姿は無く、黒い影が無数にあった。
お母さんのようなものの発言に悍ましささえ感じつつ弁解をしようとすると
目の花から広がっていくように体中に花が生え始めたのだ。
凄まじい痛みと嫌悪感。
痛い。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
なんて言い残すとお母さんは振り返らずに行ってしまった。
私はそのまま意識を失った。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。