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第1話

カップ麺からイケメン彼氏?!
恋花
恋花
くうっ…失恋にはやけ食いだっ!!
 

古河 恋花こが れんか、恋する高校2年生。
今日、3年越しの片思いが見事に散ってゆきました。


いきつけのコンビニで涙を堪え、ダイエットのために封印していた大好きなカップ麺を片っ端からかごへと放り込む。
恋花
恋花
(味噌に、醤油に、担々麺! 高カロリーバンザイ!!)
恋花
恋花
(裏の成分表示なんてもう見ないからね!! ぶっくぶくに太ってチャーシューになってやる!)

なんだか妙に腹が立ってきた! 

きっと失恋の副作用。

恋花
恋花
(そもそも、婚約者がいるなら先に言ってよ! 指輪なんか見せつけちゃってさ! ばか、…‥ばか! 何にも知らずに3年も恋してた私のバカ!)


グサリ……


自分の言葉がトドメとなって目頭が熱くなる。



コンビニ店員さん
コンビニ店員さん
2560円、丁度お預かりしました
コンビニ店員さん
コンビニ店員さん
レシートはーーって
あ……えっと、よかったらこれ使って?


レジ越しにぎゅっと握らされたハンカチで、はっとする。
恋花
恋花
(あれ……私、泣いてた……?)

滲んだ視界の目前に、優しそうな店員さんの瞳。
王子様系のイケメン……。

目尻の泣きぼくろからは少し儚げな色気を感じる。


ハンカチとともに握られた手から彼の熱が伝わってきて、急にどきりと心臓が跳ねた。
恋花
恋花
うっ(不意打ちにこんな……っ!)
コンビニ店員さん
コンビニ店員さん
大丈夫?
恋花
恋花
あ……あり…が…
(だめ、イケメンがすぎるっ!)

バクバクと身体全体が心臓になったみたい。

どんどん顔に熱が集まっていく。

恋花
恋花
(……今の私に優しくしないでっ!!)
私はとっさに彼からカップ麺の袋をぶんどって、コンビニから飛び出した。











ズドーーーーーン|||||
恋花
恋花
またやっちゃった……
どうして私、イケメンの前じゃ喋れなくなっちゃうんだろ
恋花
恋花
こんなだから告白もできず
失恋しちゃうんだ

3年間じっと影から見つめてただけの私。
恋花
恋花
3年も待たず告白すればよかったな……

そんなウジウジした感傷に浸っていた時ーー







パッ、パーーーーー!!!

車のクランションが鳴り響く。

恋花
恋花
猫ちゃん…!?  危ないっ!!

行き交う車道の真ん中で震える黒い子猫。

いまにも轢かれそうな子猫を見て、思わず車道に飛び出していた。


カップ麺を地面に投げ捨てて走る。

うずくまる子猫を掴み、歩道へと放り投げた。




その瞬間ーー

子猫は羽を広げて空を飛ぶ。
恋花
恋花
えっ! 羽?!ーー


ドッ!!


身体が宙を舞い、まるで世界がスローモーションに見えた。

恋花
恋花
(私……このまま死ぬの? 失恋したばっかで…まだ告白だってしてないのに。彼氏だってできたことないのに)
恋花
恋花
イケメンの彼氏、欲しかった……な


身体を地面に打ち付けて、私は意識を手放した。



??
……メン? …んだそれ
真っ暗な視界の中で、誰かの声が聞こえた気がした。






ーーーーーー
ーーーー



恋花
恋花
ぎゃああああ!!死ぬ!!
ガバリと起き上がった私は、自室のベッドにいた。
窓の外はすっかり夜が更けている。
恋花
恋花
あ……れ? 
生きてる……?!

強打したはずの身体は無事みたい。

それに、ベッド横にはご丁寧にカップ麺の袋が置いてあった。
恋花
恋花
(も、もしかして失恋のせいで頭が変になっちゃった?!)

状況が理解できないまま、キュルルルとお腹が悲鳴をあげた。

今日はお母さんが夜勤の日で晩御飯はひとり。

本能のまま袋へと手を伸ばすと、
大きく「イケMEN!」と書かれたカップ麺が転がり落ちた。
恋花
恋花
こんなの買ったっけ?


追い打ちをかけるようにまたお腹が鳴って、堪えきれず電気ケトルを引っ張り出す。

お気に入りのねこちゃんタイマーもしっかり3分セット!

我慢していたカップ麺を前にごくりとツバを飲んだ。

蓋を空け、電気ケトルでお湯を注ぐと――。

モクモク

    モクモク

モクモク

モクモク
                                ボンッ!!!!
恋花
恋花
へ?!


謎の爆発音が部屋に響いて、立ち上る湯気の中には人影が見える。
恋花
恋花
ひっ!!お、おおおばけ!?
??
??
やっと会えた、僕の彼女さん?

ふんわりとした可愛い男の子が湯気から姿を現した。

少し垂れた零れ落ちそうな瞳、縁取られたまつげと透き通るような白い肌。
??
??
…すきありっ!えい!


ふにゅ。


見惚れているうちに、ほっぺに柔らかい感触。


それが彼の唇だと気づいたときーー

すでに私はベッドに押し倒されていた。
恋花
恋花
な、(なにこのイケメン?!)
だっ…(誰?!)
??
??
しーー、大丈夫!
恋花
恋花
むぐ!!


意外に強い力で口を塞がれ、彼の小悪魔な笑顔がぐっと近づく。

そしてキスできそうな距離で彼は囁いた。


??
??
僕は、カ・レ・シ
……君の3分彼氏だよ?