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第6話

溺愛ヤクザの彼に極妻認定されました


私にとってイケメンは、
触れることなんて恐れ多い鑑賞対象。


……だったはずなのに!
恋花
恋花
(ごくり…)あ、あの……
本当に触っていいんですか?
ヤマト
ヤマト
遠慮するな
お前の好きにしろ
恋花
恋花
か、体中触っても?!
ヤマト
ヤマト
ああ、大胆だが悪くない……

私の部屋にはミスマッチな着物姿の強面こわもてな彼。

傷の入った鋭い目でこちらを見つめるヤマトさんは、ついさっきカップ麺から飛び出してきたとは思えない。


でも私には確かめなきゃいけないことがある!
恋花
恋花
では遠慮なく!

手を伸ばした先は、彼の首筋。

なめらかな肌、そして少し熱い体温と微かにトクトクと脈を感じる。
恋花
恋花
(やっぱり、生きてる……んだよね?)
恋花
恋花
(じゃあ、どういう原理であの
小さなカップ麺から出てきて……)
ヤマト
ヤマト
ん、体中触るんじゃないのか?
恋花
恋花
ええ?!あの、ちょっ……!



急に手を取られ、するりと着物の襟元へと誘導される。

思ったより防御力のない彼の着物は、一瞬にして肩から滑り落ちた。
恋花
恋花
(ひぃっ、上半身が裸に!こ、こんなの…見てもいいの?!見てもいいんですか?!……見ますよ!?)


鍛えられた筋肉質な上半身。

胸から肩にかけて登る鮮やかな龍と目が合った。
恋花
恋花
(龍の……入れ墨?!)
恋花
恋花
ヤマトさんって、もしかして…
ヤマト
ヤマト
ああ
見ての通り俺は極道、ヤクザだ
それでもお前は俺を選んでくれた
恋花
恋花
え?
何のことですか?
ヤマト
ヤマト
この龍を見ていいのは、
俺の妻になる女だけだ…
見ちまったものはしょうがない
ヤマト
ヤマト
俺の妻になるか、
俺に一生愛されるか、どっちか選べ
恋花
恋花
それって……どっちも同じじゃ?!
ヤマト
ヤマト
馬鹿野郎 
俺の愛をなめやがって
恋花
恋花
へ?

ぐいっと腕を引かれ、ヤマトさんのむき出しの胸に顔面から飛び込む。

痛いくらいにぎゅうっと腕を回され、体が軋んだ。
恋花
恋花
むぐっ!!
ヤマト
ヤマト
お前は俺に惚れるだけでいい
そうしたら、溺れるほど愛してやる



低く痺れるような甘い声、そして密着する身体にバクバクと心拍数が上がっていく。

心なしかヤマトさんの心音も速まっていく。


で、でもここで流されるわけにはいかない……!
恋花
恋花
(今日は何があっても、絶対に
イケMEN!の謎をつきとめるから!)

前回もその前も、見事に話をそらされまくった私は謎の解明に躍起やっきになっていた。

恋花
恋花
あの、愛してるとか…
初対面なのにおかしいですよ!


他のイケメン達もそうだった。

カップ麺から飛び出しきては私を好きだと迫ったり、私の名前も最初から知ってた……。
ヤマト
ヤマト
俺とお前は以前に会ってるだろ
恋花
恋花
へ?!


会ってるーーー?



恋花
恋花
そ、そんな……
ヤマトさんみたいなかっこいい人
会ってたら、忘れるはずない!
ヤマト
ヤマト
はぁ、これだから
俺の妻は可愛すぎて……
恋花
恋花
つ、妻!? 
まだなるなんて言ってません!
ヤマト
ヤマト
まだ……?
なら望みはあるってことか?


嬉しそうに笑ったヤマトさんは、狂おしいほどかっこよくて、口から心臓が飛び出しそうだ。
恋花
恋花
(はっ! だめ、また話がそれた!)
恋花
恋花
と、とにかく! 
どこで会ったのか教えてください!
ヤマト
ヤマト
……俺は覚えてるのに、薄情なやつだな
それくらい自分で思い出せ
恋花
恋花
うっ…ごめんなさい

でも本当に、心当たりがない。

それにその理論でいけば今までの他のイケメンたちとも前に会ってたってこと……? 

だから名前を知られてた、とか?
恋花
恋花
うーーーん…
ヤマト
ヤマト
おい、俺には時間がない
妻になるのか? 
早く決めろ
恋花
恋花
いや、あのそれはっ


ぐっと顔を近づけられ、思わず言葉を飲む。

ヤマト
ヤマト
お前からキスすれば
俺は一生消えたりしない
恋花
恋花
それって、どういう……むぐっ!
恋花
恋花
(へーーーー?)




頭の中が真っ白になった。




目の前には傷のある閉じられた目。

彼のまつげが頬に触れている。


そして、唇から伝わる彼の熱が急速に私の体を火照らせる。
恋花
恋花
(こ、これって……キ、スーー?)


彼は私から離れて、少し悲しそうに呟く。
ヤマト
ヤマト
俺からじゃ、意味がないんだ……

私は彼の顔をぼーーっと見つめながら、今起きたことを脳内でリプレイした。










恋花
恋花
き、キキキキスされた!!


自分の身に何が起こったのか理解した時、もうヤマトさんはいなかった。

虚しく鳴り響くネコちゃんタイマーの音。


恋花
恋花
うそ……
ファーストキス、だったのに


ボソリとつぶやくと、ガタンッと何かが壁にぶつかって「いて!」と声がした。


それは前回も聞いたあの謎の声。
 
恋花
恋花
あ、あなた誰?!
何も見えないけど、たしかにそこに誰かいる。
??
ちっ!

小さな舌打ちは案外すぐ近くで聞こえた。
??
お前にひとつだけヒントを教えてやる
恋花
恋花
ヒント?
??
……お前は一度死んでいる
恋花
恋花
え?