第4話

#3 中3、元旦
あなた

あけましておめでとう

お母さん
お母さん
あなた、おめでとう。
はいこれ、お年玉。
あなた

ありがとう。
ちょっと初詣行ってくるね

お母さん
お母さん
行ってらっしゃい
そう言って、私は家を出た。
外は案の定寒くて、カイロを持ってこなかったことをだいぶ後悔した。

研磨も寒がりだったな。常にカイロ二個は持ってたっけ。


そんなことを考えていたら、神社に着いた。
菅原孝支
俺たちも、2年になるな〜
烏野高校のジャージ。
烏野高校排球部…
バレー部か…



十五円、お賽銭を投げて、手を叩く。



高校、合格しますように。

それと、研磨に会えますように。
あなた

絵馬でも書いていこうかな。

絵馬を購入し、黒のサインペンで願いを綴る。

掛けようとした時、みんなの願いが目に入る
及川徹
高校No.1セッターになって、モテまくる!
曲者及川、高校いってもかわらないなぁ
日向翔陽
小さな巨人になる!
モブ
モブ
億万長者!
ふふ、面白いなぁ…
えっとこれは…
影山飛雄
影山飛雄
先輩と同じ高校に行く。
……影山くんだ。
及川先輩と同じ高校行きたいのかな。
青葉城西…?




影山くんが、最近一層まして優しい。
部活で疲れてるはずなのに。
コート上の王様なんて、影て言われてるのに。

この、一緒の高校に行きたい先輩が、私だったり、しないかななんて、思ったりして。

私といる時の彼は、王様じゃなく、まるで王様に仕える家来のようで。
逆に気を使うなぁって。
でも嬉しくて。
一緒に帰ろうって誘ってくれない時は寂しくて。
つきあってるんじゃないかなんて噂が流れても、嫌とは思わなかった。
なんでかな。

……恋、じゃないよね。





私は、絵馬に恋を知りたいと書き足す。
あなた

帰るか…

家に帰り、ポストを開ける。
案の定これでもかと言うほど年賀状が詰まっている。
デザインがすごいものから、クスッと笑えるものまで。
毎年感心する。

家に入ると、年賀状の仕分け作業が始まった。
あなた

これがお母さん宛に

お母さん
お母さん
はい、ありがとう
あなた

これが私の分ね

黒尾鉄朗
あなた
元気?
俺もう高校生です。
会おうな。
毎年変わらないようなクロの年賀状。
でも毎年この手書きメッセージを欠かさない。
あんな顔してマメだな…


そして、次の年賀状に手を伸ばす。
あなた

あ…

研磨の年賀状だった
孤爪研磨
孤爪研磨
あなた
俺たちも高校生だよ。
クロは調子乗ってるよ
今年こそ、会お。
変わらないなぁ…
でも、もうあんな約束、忘れてるよね。
……いいんだ。
研磨は研磨で恋してくれれば。




そう思って、次の年賀状に手を伸ばそうとした時。
郵便番号の上に小さく2文字。
孤爪研磨
孤爪研磨
約束
















忘れて、なかった……

目が潤んできたので、あくびで誤魔化す。

よかった。心の中でつぶやく。

やっぱり研磨好き。
でも、恋なのかは分らない。
影山くんも…好き。
でもこれも恋か分らない。



高校に入ったら答えでるかな…



自室に戻り、「白鳥沢合格!」と書いた張り紙の下で勉強を始める。




















今回あなたちゃんの単独行動なんで、キュンキュン薄めです…
一人語り多かったかな💦
でもスガさん初登場!!!
ちょっとしか喋ってないけど!
次は高一にしようか、高二にしようか…
はたまた研磨のお話にしようか…
はい!おたのしみに!
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こっから