高校生の頃。
私は弱くていじめられていた。
私はそのまま、空き教室に入れられ、カバンから財布を出し、ずっと貯めてきたお金を取り、椅子に縛り付け、頭から掃除に使った水をかけられた。
何もできない自分が嫌で憎くて、そしてあいつらに何もし返せなくて悔しかった。
あいつらが持っていたのはハサミ。
私の制服のいろんなところを切った。
ブレザーの袖、襟。
リボン、シャツは少しずついろんなところを切った。スカートはビリビリに切り、立てば脱げてしましそうだった。
翌日。男子が部活で使うものを取りに来た。
その後学校の問題かなったが、怖くて誰がやったか言えなかった。
今度こそ......負けない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。