「今日はどこ行かれるんですか?」
私は少し気になって聞いてみた。
『今日はなぁ、ちょっとええ所♪』
ついて行くと、水族館についた。
「水族館ですか?」
『なんや、嫌やった?』
「いや、嬉しいです!」
と水族館の中に入り、
「見てください!ペンギンさん!可愛いですよね♪」
『ペンギンさんって…//』
「あ、すみません!」
『大丈夫や、大丈夫(笑)』
私達はイルカショー、アシカショーなどたくさんの動物や魚に触れ合った。
なんとなくデートの雰囲気は掴めた…。
「今日は、ありがとうございました!」
『いいえ、あ、そうや、これ…"ペンギンさん"のストラップ♪』
と丸山さんは私にくれた。
「お金、お金払います!」
『なんでやねん!(笑)プレゼントや♪あ、後なこの"レンタル彼氏"にはオプションというものがあるんや、』
「オプションですか?」
『そそ、
1.手を繋ぐ
2.抱きしめる
3.キスする
4.エッチをする
5.全部
これら5つや、付けたい時に言うてや??』
「え…あ、、はい///」
『そんな突然言われても!って顔してんで?笑』
「あ!すみません、でも、私、そーゆーの全く分からなくて…」
『なんや、あなたちゃんは彼氏できた事ないんか?』
「えっと、、恥ずかしながら…」
『わかった、今日はサービスやな♪』
と突然バサッと抱きしめられた。
「丸山さん!?」
『暖かいやろ?人の胸は…』
「…、、、はい。」
何も言い返せなかった…。
きっと丸山さんにはわかったのだろう…。
人に優しくされるのが慣れてないことを…。
別れ際に、
『あ、ひとつ…俺の事好きになったらアカンからね、』
「わ、分かりました、好きになりません。」
『好きになったら即終了やから、これだけは守ってや?』
「は、はい、き、今日はありがとうございました!!」
そして、初めてのデートは終わった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。