💜side.
空いてる楽屋に2人で入り
今から何を言われるのかと言う不安と
久しぶりに照と2人きりになった緊張で
ドンドンと心臓が震え
2人しか居ない楽屋は静かで
照に俺の心臓の音が聞こえてしまうんじゃないかと不安になる
向かい合うように椅子に座り照の方を見ることが
出来ない俺は下に目を向けると
照「…ふっかご飯食べてる?」
優しい声が静かな楽屋をうめる
『…うん、食べてるよ』
嘘だけど、、、
照と別れてから食欲なんて無くて
何を食べても味がしないご飯を
気づけば食べない日々が続いてた。
照「…眠れてるの?」
『…うん、大丈夫、』
眠れてるか、、、
寝れる分けない。
目を閉じれば照と幸せだった日々を思い出す
眠りに入ると照が家を出た事が夢に出てくる。
目を覚ましても照は隣に居なくて
俺の隣は冷たいまま
寂しくて寝室にも足を運ばなくなった。
照「ふっか?」
『…ッ、』
照が俺の名前を呼び心配そうに顔を覗いてくる
それで、やっと気づいた。
俺、、、泣いてる?
『…はは、大丈夫っ、なんでもない、』
もう嫌われたくない。
また重いなんて思われたくない。
必死に顔を手で隠して笑って見せるけど
照に掴まれた腕を振り払うなんて
俺の力じゃ絶対に無理で、
照「ごめんな…」
照はそんな俺に小さな声でそう言った。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。