第23話

俺の言うことは絶対2#2🖤💙
6,999
2021/05/10 17:09
(🖤side)



『ほら、いい物あるからおいで?』


部屋の扉を開いてそう言うと
キョトンとした顔で俺を見つめ
こちらに向かってくる



翔「いい物ってなんだよ、」


『ふふっ、いい物はいい物だよ』



翔太の手を取ってリビングに向かい
椅子に座らせると




『見てこれ』


机の上に綺麗に包まれた箱を渡す



翔「何?これ、」


『開けてみて!』


不思議そうにマジマジ箱を見てから
ゆっくりラッピングを取って箱を開ける



翔「これ…、」


『ふふっ、嬉しい?』



翔太がずっと食べたがっていた
色んな種類のクッキーが綺麗に入っていた



翔「これ…どうやって手に入れたの?」



このクッキーは今凄く人気で
半年待ちと言われているクッキーで
なかなか手に入らないらしい



『少し顔見知りでね、』



幼い頃から執事をしている家庭で暮らしてきた俺にはこれくらい朝飯前、



嬉しそうにクッキーを食べている翔太に


本当は紅茶やコーヒーが合うんだけど…、
翔太はどちらも飲めないから大好きな
オレンジジュースを渡す



翔「ん、ありがとう!」


両手にクッキーを持って嬉しそうに
パクパク食べていく


『ふふっ、ゆっくり食べな?誰も取らないよ』



そう言って翔太の頭を撫でて笑いかけると



翔「蓮も食べて!美味しいよ!」


目をキラキラさせた翔太が俺にクッキーを差し出す


『俺はいいよ、翔太が食べな?』


翔「蓮も食べてよ!美味しいよ!」


『じゃ〜貰おうかな、』



チュッ


翔「んっ!」


そう言って翔太の口にキスをすると
キスされたことに気づいたのが
段々赤くなる顔



『うん、美味しい、』


ニコッと笑い頭を撫でて言うと


翔「な、なんでお前はいつも急なんだよ!」


プンプン怒る翔太も可愛くて
ひとつも怖くない、



『ゆっくり食べててね、』


そう言ってリビングを出ようとすると


翔「何処行くんだよ、」


まだ拗ねてる翔太が俺を見て言う



『ん?ちょっとね!すぐ戻ってくるから待ってて』



そう言って俺はリビングを後にした






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